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園のこだわり

小さな成長

2021/10/01

0歳児クラスの子どもたちは日々成長しているなと感じることがあります。入園当初は気にも止めていなかったお友だちの様子。最近では楽しそうに遊んでいる友だちの様子をじっと見つめたり、近づいたりする姿も見られるようになってきました。時には泣いている子に近づいて「あー…」と泣き真似をしてみたり…

ある遊戯室でのこと。広々とした空間にたくさんの遊具がある中、遊戯室の真ん中で向き合って座る2人の子。何をしているのだろうか?と見に行くと互いの手を触り合ったり、頭を撫でてみたりと少し興味を持っている様子。まだ一人遊びが中心で友だちと関わることが楽しい!という経験が少ないためか、されるがままだったり、ぽかーんとした表情でしたが、それでも入園当初にはなかった子どもたちの姿に成長を感じるひとときでした。立ったり歩いたりなどの身体発達だけではなく、『同じぐらいの年齢の子がいる集団生活の場』という保育園だからこそ感じられる成長なのではないかと思います。

日々の成長を子ども、保育士、そして保護者の方と一緒に共有して、一つ一つの何気ない成長にも喜んでいきたいですね。

保育士M・H

好きなことをやりこむ力

2021/09/29

この間、虫がとても好きな年少クラスのAくんの制作をしている姿がとても印象的でした。

 

年少クラスのA君は虫がとても大好き。必ず会うと虫の話をしてくれます。「カブトムシにはね、ヘラクレスオオカブトとコーカサスオオカブトと~○○○カブトと~○○○と~がいるんだよ」「昨日帰りにアブラゼミ触れたんだ!でも、少し羽が短かったんだ」など季節問わず虫についてのいろいろな話をしてくれます。

保育園でも園庭へ行くと虫探しをしたり、お部屋では虫の図鑑をバイブルのように毎日眺めています。

制作が好きで、もちろんメインは虫ですが、できるたびに「先生みて~」と嬉しそうに見せお話をしてくれます。一つは、写し絵で図鑑の昆虫を写すのにはまっていて、はじめは「うまくできないよ~紙を持ってて」など言いながら、筆圧も薄く何とか形になるぐらいでしたが、今ではしっかりとした線で色を付けたりしながら自分の好きな昆虫を写し絵にして楽しんでいます。最近では画用紙を使ってカブトムシやクワガタを作るのが楽しいようで足や角などを張り合わせ作っているようです。会った時に見せてくれるのを見ると段々形になっていくのを見れてすごいなぁ~と思っていました。

ある時、遊んでいるときに行くと、小さめに切った色画用紙の茶色と黒を見せて「きのうはくわがたをつくったから今日はカブトムシを作るんだ~と言って制作を始めました。

A君:はさみを持ちフリーハンドで頭と胴体を切る。

(私の気持ち) :“フリーハンドでも胴と頭のバランスがあってる!!”

A君:その胴体の真ん中に切り目を入れ、「これ飛べるんだよ♪」

(私の気持ち) : “すごい!入れ方がちょうどいい(笑)”

A君: 残りの画用紙を使って一本ずつ足を慎重に切る!

(私の気持ち) :“切るのを見ながら…細く切るにはハサミを普通に入れると切れないけど、ゆっくりハサミの切れる感覚を確認しながらやっている!とハサミの使い方に関心!!”

A君:次は角の部分!足の大きさとは太さも長さも違ったものを慎重に切る。それをT字に止めると先をくるっと丸めて頭につける

A君:「生きてるみたいでしょ?」

(私の気持ち) :  思わず(笑) 「ほんとだね~生きてるみたい!」と心の底からすごいなぁ~と感心。

 

改めて感じたのは、たぶん同じものを他の子に作ってと言っても、絶対に作れないだろうなと。そこまでできるのは、本当に好きでやりたいことだからだと思います。よく好きな事ばかりやって、嫌いなことはやらなくていいのか?ということがあります。でも、好きなことをやるというエネルギーって他の人では想像がつかないぐらいの力を持っています。今回でも改めて感じましたし、いつもいつもそのことを考え、好きなことをやり続けられるエネルギーがあるから、いろんなことが学べる。今回はハサミの使い方。失敗もするけどなんか楽しい!そういう体験は必ず先にも生きていくと思います。そういう気持ちに改めて気づかされた出来事でした。          保育士 N・H

優しさ

2021/09/24

遊戯室へ遊びに行く時間が近づき、おままごとで遊んでいた年中児何名かに「もう少ししたら遊戯室に行くから片付けしてね」と声を掛けました。すると遊んでいた年中女児Yちゃんが「こんなにいっぱいのおままごと片付けられない」とため息混じりに発しました。すると、その言葉を近くで聞いていた年長男児Kくんは「手伝ってあげようか?」と声を掛けていました。頷いたYちゃんを確認して一緒に片付けを始めるKくん。Kくんと一緒に遊んでいたお友だちもKくんの姿を見て片付けを手伝い始めました。そのためあっという間に片付けが終わり、待つ事なく遊戯室に遊びに行く事が出来ました。
また違う日に今度は年少男児Hくんの頬に手を置く年中男児Sくんの姿が見られました。何しているのかな?と思い,近づいてみるとHくんが上手くマスクをつけられずに落としてしまいそうになっていた事にSくんが気づいてマスクをつけてあげようとする姿が見られました。
3.4.5歳児クラスではこのようにお友だちが困っている姿に気づいて自分から手を差し伸べる姿が多く見られ優しく思いやりのある子がたくさんいる事に気づかされます。子どもたちの姿を自分自身も見習い日々を過ごしていこうと思います。
T.O

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