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園のこだわり

なにを「伝える」こころの教え

2023/01/04

2023年の幕開けは、穏やかな晴天の三が日に始まりました。このような平和な日々が続くことを願っています。
昨年は「安心」を知る一年となりました。今年も世の中が変わりつつある中で、お互いに尊重し合える心の成長を育む環境を日々努力しているところです。大人がいままで経験した教育は現在と異なり、その違いが何か、またこれからどのような教育が必要なのかを子どもに関わる大人が話し合うことが大事になることと思います。
さて、園庭を散布していると園庭には(寺の境内地)、いろはうたの石碑があります。
「いろなにほへど ちりぬるを わかよたれそ つねならむ うゐのおくやま けふこえて あさきゆめみし ゑひもせす」 漢字では 「色は匂へど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならむ 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔ひもせず」一説に、 花の色は美しく輝くけれども いつかは散ってしまう それならば我々のこの世の誰が ずっと変わらないままであろうか 色々なことが起こる人生の奥深き山を 今日も越えていく 浅い夢は見ないようにしよう 心を奪われたりもしない

この意味を思い、今年をどのようにすごすかを考えていると。
子どもたちはよく「どうして?」「なんで?」と大人に問うことがあります。たまに答えられないこともありますが、大人になるといままでしていたことを考え、なかなか発せられない「どうして?」を勇気を出して問うことで あらためて意味を知ることになるのではないだろうか。これから何が大事なのか、なにを子どもたちに伝えていかなければならないか、伝統とはなにか、目先の華やかさにとらわれず、今を見つめ、楽しいことの継続のなかにも人との関係性で見つける一山を助け合って越えていけると念じながら 今年一年一日一日を充実できるように過ごすことを念じます。

境内地に咲いた 紅白の梅の花

お兄さん・お姉さんになったよ

2022/12/28

ある日の園庭で、成長を感じた2歳児を数名ご紹介致します!

 

1人目は、ブランコで順番待ちをしていたつぼみ組のAちゃん。数を数えて待っていると、隣に並んでいた1歳児クラスの女の子がAちゃんの手をぎゅっと握りました。Aちゃんは戸惑いながら保育士と女の子の顔を交互に見ると、手を繋いだままブランコから立ち去り歩き始めました。「こっち行く?」「あれで遊ぶ?」など話しかけながら一緒にすべり台を滑ったり、女の子を台車に乗せ、台車のひもを引っかけたコンビカーに乗り園庭中を駆け回っていました。Aちゃんは大人しく積極的なタイプではないので、今までも下のクラスのお友だちとの関わりはほとんどありませんでした。そんなAちゃんが保育士に言われるわけでもなく、自ら手を繋いで一緒にお散歩をしたり遊びに誘う姿を見て驚きとともに、成長を感じました。

 

2人目は、小さい靴の落し物を見つけたBくん。靴を手に持ち保育士のところへ来て「落ちてたよ」と教えてくれました。「誰のかわかる?」と聞くと、「あの子の」と少し遠くにいる0歳児の男の子を指差しました。「そのお靴どうする?持っていってあげる?」と聞くと、「うん!」と言って男の子の元へ駆け寄りました。「はい」と言ってBくんは靴を渡そうとしますが、遊びに夢中で見向きもしてくれません…。少し考えたあと、しゃがんで男の子の足に靴を履かせてあげようとしていました。何回か挑戦してみますが上手に履かせてあげることが出来ず、「先生~手伝って~」と再び保育士の元へやってきて、保育士と一緒に靴を履かせてあげることが出来ました。Bくんは身支度など自分で出来ることが多いのですが、「やって~。手伝って~」と甘えることも多くあります。そんなBくんが自ら0歳児の子に靴を履かせてあげようとする姿に優しさに感動しました。

 

3人目はすべり台を登ろうとしていたCくん。すべり台の階段を登っているときに、1歳児のお友だちの泣き声が聞こえ振り向き階段を降りていきました。コンビカーの取り合いから起きたトラブルのようです。Cくんは泣いている女の子(取った子)と男の子(取られた子)を交互に見て、保育士にけんかしている事を教えてくれました。「取られちゃったんだって」とCくんに伝えると、Cくんは女の子から取り返したコンビカーを男の子に「はい!」と渡しました。そして、泣いている男の子の頭を優しく撫でて再びすべり台へと戻っていきました。やり方は少々強引でしたが、自分の遊びを中断してトラブルの仲裁に入ったCくんに頼もしさを感じました。

 

進級したばかりの頃は言葉で伝えることも難しく、手が出てしまったり、泣いて保育士に訴えていた2歳児クラスの子ども達。この1年間で本当にお話が上手になり、嬉しかったことや楽しかったこと・嫌なことも自分たちの言葉でたくさん教えてくれるようになりました。

そんな子ども達が、自分よりも小さいお友だちのことを気にかけ、一緒に遊んだり、お世話しようとしたり、けんかの仲裁に入ろうとする姿がこの数か月でとても増えました。そんな姿に「お兄さん、お姉さんになったんだなぁ…」と大きな成長・頼もしさを感じたとともに、あと3か月でまた1つ進級するんだな、と感慨深くもなりました。

 

今年も1年ご覧いただきありがとうございました。来年も子ども達の成長を楽しみにしていきたいですね。良いお年をお過ごしください。

 

保育士A・Y

日々の体験・経験を通して

2022/12/23

345歳児クラスでは、勤労感謝の日の辺りから、色々な職業があることを知ってもらいたいと思い、おままごとゾーンに警察官、コックさん、消防士さん、お医者さんの制服を出してみました。
すぐに興味を持ち、制服を着て遊びはじめた子どもたち。

警察官になった子は「悪いことをしている人はいないかな?見回りに行ってきます!」と敬礼をしながら、部屋中を歩いて回ったりとなりきって楽しんでいました。

何日かたったある日、子どもたちから「美容院に来ませんか?」と声がかかりました。子どもたちに手を引かれおままごとゾーンへ。
おままごとにあるものを使いながら、子どもたちで美容院を作りあげていました。
子「手の消毒と検温お願いします。」

子「では、こちらへどうぞ〜」

子「今日はどうしますか?こちらのメニューをご覧ください。」

保「カットとカラーお願いします。」

子「わかりました。長さはどれくらいですか?色はどうしますか?」などやりとりがありました。

そのあとはバンダナを使いケープにしたり、フォークをクシにしたり、ソースを使ってカラーをしたり…あるものを使って美容師さんになりきっていました。髪を洗う際は、首を押さえながら、顔には布巾を乗せて…細かい所まで再現していて本格的な美容院でした。
美容院を何日間か楽しんだ後は、ホテルごっこがはじまり、フロントの表示や朝ごはんのメニュー表など、必要だけど無いものは、友だちと手分けをして制作ゾーンで作り、揃えてからホテルごっこへ…。

日々様々なものに興味を示し、体験、経験し吸収したことを遊びの中に取り入れていく子どもたちには驚かされます。

保育士 M.Y

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