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園のこだわり

子どもは能力のかたまり‼︎

2024/05/24

1歳児クラスでは最近、少しずつ自我が強くなってきている子たちが増えて、お友だちと楽しそうにあそんでいたのも束の間、急にオモチャの取り合いや叩き合いなどに発展することがあります。頭では“それも成長の一つ”とわかっていても、まずはどちらの気持ちも受け止めてあげよう!と思っていても、とっさに「ダメだよ」や「とっちゃいけないよ」「叩いちゃいけないよ」なんて否定的な言葉をかけてしまうこともあります。言った後に“またやっちゃった”と一人反省することも少なくはありません…。

 

先日、外へあそびに行く時のこと。いつも通りそれぞれが靴下と帽子の身支度をします。Aちゃんが自分で靴下を履こうと一生懸命に両手を使って靴下を広げますが、中々足に引っかかってくれず、イライラしたのか、その靴下を遠くに投げてしまいました。他の子も一緒に支度をしていたので、私はとりあえずそのままAちゃんの様子を見ていました。

少し経って、何人かが扉を抜けて靴を取りに行こうとした時、Aちゃんは泣き出して自分で靴下を取りに行きました。すかさず「お手伝いしようか?」と声をかけますが、それには首を振ります。Aちゃんはもう一度自分で靴下を履こうとします。ですが、やっぱりまだまだ難しく、足には引っかからない。手を出したい気持ちを抑えつつ、その様子をじっと見守っていました。

そして数分後、靴下との攻防にも疲れてきたのか、Aちゃんが私の目を見てきました。「先生お手伝いしてもいい?」と聞くと頷き、靴下を手渡してくれました。履かせながら「自分でやろうとしたんだよね。Aちゃんかーっこいー!でもちょっと難しい時もあるから、そういう時は先生お手伝いするからね。がんばったがんばったー!」と明るく声をかけてみました。するとAちゃんはまた、ポロポロと涙を流し始めました!正直、その反応にすごく驚いて体が固まりました(笑)
私はAちゃんではないので、どうして泣いたのか、その正確な理由はわからないけれど“自分の気持ちに寄り添ってくれた!理解してくれた!”の嬉し泣きだったら良いな、とは思います(笑)

 

このことから改めて、子どもたちへの関わり方や声のかけ方について考えてみました。
大人はうまくいったことは褒めるけれど、うまくいかないことがあると急かしたり、叱ったりしがちになる。でもそうすると、失敗することが怖くて挑戦することを恐れるようになってしまう。
結果的にうまくいかなかったとしても、その過程を認めてあげることや、例えうまくいったとしても、より良くなるように、その先を一緒に考えてみることも時には必要なのではないかと思います。
何かをしたから褒めるよりも、子どもたち一人ひとりのありのままを信じてあげる。ゆっくりと待つことや見守ること。そして私たち保育士は子どもたちにとって、信頼できる大人であれるよう、これからも努めていこう!そう強く思うきっかけとなった出来事でした。

 

 

 

ちなみに!Aちゃんはそんな日々を繰り返していた甲斐もあってか、今では自分で靴下も靴も履ける頻度が増えてきて、笑顔いっぱいにお外へあそびに行っていまーす!

 

 

 

保育士 A,S

虫さんと

2024/05/17

春がやってくると、子どもたちの戸外遊びの楽しみの一つが虫探しです。園庭の塀の上の植え込みを、子どもたちは台に乗り、虫さんいないかなーと探しています。容器にダンゴムシを集めると、お友だちと見せ合う姿がよく見られます。
先日、「テントウムシ、見つけたよ!」と2歳児が葉っぱに乗せたテントウムシを見せに来ました。どれどれ!と子どもたちが集まり、ナナホシテントウを囲んで見つめます。つまもうとする子がいるので、保育士の私はハラハラ。「つまむとつぶれちゃうかもしれないから、観ていようね。」と言いますが、手を出す子がおり、テントウムシの動きが止まりました。えっ、一瞬で?と私が気落ちしていると、数秒後、虫はまた歩き出したのです。テントウムシもこちらの様子をうかがっていたのでしょうか?その後、子どもたちは手で掴まずに葉っぱに乗せようと頑張りますが、虫は側溝に落ちてしまいました。「テントウムシさん、羽もあるし、きっと出てこられる!大丈夫だよ!」と声をかけると、「アリさん探そう!」と気持ちを切り替える子どもたち。
「アリさんのごはん!」と、玩具のフライパンに葉っぱや砂を入れて持ってきます。「アリさんがお腹空いた時にあげるの!」別の子は「アリさん、葉っぱ食べたよ!」と知らせに来ました。生物と触れ合う中で、優しい心が育んでいっているのを感じます。保育士N.W.

憧れていた年長組になって

2024/05/10

新しいクラスになって早いことでもう2ヶ月目になりました。子どもたちも新しいクラスやお友だち、先生にも慣れ楽しんで過ごす姿が増えています。その中でも特に、年長組になった子どもたちの意識が変わってきました。
光徳保育園では異年齢保育をしていて、345歳児は同じフロアで過ごしています。
年長組になり子どもたち同士の中でも「さくらぐみ(年長)になったね〜」と言葉に出して喜ぶ姿がありましたが、生活の中で率先して色々と気にかけてくれる姿も見られるようになってきました。

つくし組(年少)のお友だちが、2種類のパズルを混ぜてバラバラにしている姿を見つけると、「パズルがなくなってつかえなくなっちゃうよ!」「一緒に片付けよう!」と声をかけて片付けはじめました。1人のさくら組の子がが片付け始めるとその姿を見て、他のさくら組も次々に集まってきてみんなで協力して片付けはじめてくれました。その中の1人のお友だちが一つずつパズルの色を見てケースにしまっていくより、まずは同じ色のパズルを集めて沢山集まってからケースに入れた方が早く片付けられるのではないかと気づきました。その事をまわりのお友だちに伝え、他のお友だちも「本当だ〜」とどんどん片付けきれいにしまうことができました。一緒に片付けるだけでなく、どうやったら片付けやすいのかまで教えてあげていました。

年長組になるとお当番活動が始まります。昨年度の年長組のお友だちがやっていた事をみていて憧れもあった子どもたち。給食前の机拭きや配膳のお手伝い、雑巾がけを喜んで行っています。
給食の配膳では、ご飯を取りに来たお友だちに「いっぱい食べる?ちょっとにする?」と一人一人に聞いて配ってくれています。
また雑巾がけでは、自分専用の雑巾がありそれも嬉しくお友だち同士で見せ合っている姿があったり、雑巾の絞り方があっているかお当番同士で確認しあっていたり、どっちがお水がでなくなるまで絞れているのかと競争しながら楽しんで行っています。

子どもたちの姿を見ていると、今までは自分たちがやってもらう側でしたが、やってもらった経験から今度は自分たちがやってあげたいとの気持ちになっているのかな?と感じます。
日々の生活の中で沢山のお友だちと関わり、色々な事を経験していく中で年長組になった喜びを感じながら楽しく過ごしていって欲しいと思っています。


保育士M.Y

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