3.4.5歳児クラスでは、自発性を育めるように遊びを自ら選ぶ選択性を取り入れています。
室内での選択遊びを取り入れた日のこと。相撲・玉入れ・身体全身を使った油粘土遊びなどの様々なゾーンを設定し、私は物運びゾーンを担当しました。運ぶものはフライパンやおたまなどの少し淵のあるもの、乗せるものは大きさの異なるボールを用意。そこから自分で組み合わせを選びコースを歩きます。
はじめはおたまにピンポン玉や大きなボールなどを乗せていろいろ試していた子どもたち!
「簡単だよー!」と言う子が多かったので新聞紙を足してみました。友だちと協力し新聞紙にボールを乗せて運びます。さっきよりも慎重さがでてきました。クリアできると新聞紙をちぎり小さくするなどしてみたりボールを3つ乗せてみたりといろいろ試しながら工夫して遊んでいます。
それでも「簡単簡単!」と言う子もいたので「お部屋にあるものを持ってきてもおもしろいかも!」と提案すると「それいいね!」と次々にいろいろ持ち出し始めました。
マジックの入れ物にボールを乗せてみる子、ハンカチにピンポン玉を乗せてみる子、小さなペットボトルの裏にボールを乗せてみる子など、「これをやったらどうなるんだろう?」などと言いながら生き生きとした表情で運んでいました。中でも難しかったのは絵本です。色鉛筆やボールを乗せてみるとポロポロ落ちていきます。
「これは難しいねー」などと言いながら何度も失敗と成功を繰り返して物を変えてみたり、より慎重に歩いてみたりとたくさん工夫する姿がありました。そして最終的にはガムテープやボールを頭に乗せ始めたのです(笑)
考えたことをやってみる、失敗したら違う方法を試してみる、そんな繰り返しが日々の遊びの中でも学びになっているのだと改めて感じられました。
保育士S.T