3・4・5歳が異年齢で過ごす生活での「見て学んで」の1コマです。
お昼寝の後は自分の出来る範囲で自分の布団を畳みます。掛け布団を畳み、それからマットから布団のカバーを外してカバーも畳みます。
4月5月...と年度が始まって早い時期は3歳・4歳児の子達には難しく、保育士が一緒に手伝うといった様子でした。布団を半分に畳むことから少しずつ行い、今では自分で全部畳むことが出来る子も中には出てきました。
布団を畳める子の中には手伝いをしたい!!という子もおり、カバーを外し終わったマットを運ぶことが始まりました。
ただこのお手伝いはカバーを外し終わったマットがないと出来ない……。その為カバーを外せていない子を見つけるとカバーを外すのを手伝い、マットを運ぶようになりました。
手伝い始めた頃はマットを運びたいがために友達の布団を畳む手伝いをする。「マット持っていくからカバー外していい?」「早くカバー外して」などの声がよく聞こえていました。
この頃は友達の意思を確認することなく、自分がマットを運びたい!!という思いが先走っているようでした。
しかし、保育士の子ども達への声のかけ方や関わり方を見て実践していくことで、今では「お布団畳むの手伝う?」「どこまで出来るかな?」など相手のことを気にかけることが多くなりました。
『マットを運ぶ』という目的と『友達の布団を畳む』という手段の関係がなくなり、マットを運ぶと保育士が、布団の手伝いをすると友達が感謝してくれる。この2つが共に目的となり、相手のことを思い行動するという手段が見られるようになってきています。
これらの行動は5歳児の子が主となっていますが、他の年齢の子も上の年齢の子達の様子を見て真似する子もいるので、相手を思う気持ちというものをこれからも育めるようにしていきたいと考えています。
保育士 Y・S