昨年4月の1歳児の子どもたちは新しい環境に不安そうな様子で、遊びも一人遊びが中心な子が多くいました。
少しずつ保育園の生活の中で、お友だちの存在に気が付き、他の子の遊んでいる姿に興味を持ち、親しみを込めて名前を呼ぶことが出来るようになりました。これだけでもとても成長しているように感じますが、先日子ども同士で遊びを教え合う姿がありました。
3・4・5歳児クラスの子が大型アスレチックで遊んでいるのを見て学んだKちゃん。同じようにアスレチックで遊ぶことが出来るようになりました。そして、その姿を見ていたAちゃんも遊びたくなり、アスレチックにまずは登るのに挑戦します。しかし、上手く登ることが出来ず、すぐに保育士に「できなーい」と泣きそうな表情で助けを求めていました。するとその様子を見て隣へやってきたKちゃんは、自分でアスレチックに登り「おてて、ここだよ」と教え始めたのです。そのアドバイスを受け取って、再度登るのに挑戦し始めたAちゃん。先ほどの泣きそうな表情から打って変わり、真剣な表情で失敗しながらも何度も挑戦し続けていました。1歳児でも伝える力があり、そして失敗しながらも諦めない気持ちが育まれていることがわかりました。
この1年、小さなからだで喜怒哀楽を感じ、笑ったり泣いたり身体中で表現しながら、言葉でも少しずつ伝えられるようになりました。この子どもの成長する姿に驚きと感動を感じつつ、一番近くで成長を見守ることが出来ていることに喜びを強く感じます。
来年の3月、また1年成長した子どもたちの姿を見るのが今から楽しみです。
保育士 R.S