来年度に向けて、活動の中でお兄さんお姉さんのお部屋に行くという経験を少しずつ増やしています。
「お兄さん達のお部屋行って遊ぼう」と誘うと、「怖いからやだ」「お外の方がいい」と、どんなところかわからないからこそ、少しだけ消極的な子どもたち。ですが、「新しいおもちゃがたくさんあるよ」「行ってみたら楽しいんじゃないかな?」と伝えると、「行ってみる」と言ってお支度を始めます。「上履きを持って行くからね」とロッカーから上履きを取り出すと、「これままが買ってくれたの!」と少しだけ笑顔が増えました。お部屋に行くまでに、いつもと違う園舎で靴をしまう、階段を登ってお部屋に行く、上履きを履く、などやることはたくさんあります。ですが、みんな保育士の話をよく聞いて靴をしまったり、上履きを履くことができました!トイレの場所やお部屋の散策を終えると気になるおもちゃを見つけて遊び始めます。おままごとゾーンではつぼみ組にはない、電子レンジやフライパン、また人形用の歯ブラシを見つけて「使っていいの?」と目を輝かせながら聞いてきます。人形を横にして歯磨きをしてあげたり、布団をかけてトントンしてあげたり…、フライパンで作ったご飯をお皿に移して、電子レンジで温めてから「はい、どうぞ」とお友だちとパーティをして楽しんでいました。ぬりえを見つけて「やりたい」と持って来る子もいました。名前を書いてもらって、初めての色鉛筆で好きな色を選んで椅子に座ります。いつもは少し太めで色の濃い色鉛筆を使っているので、「全然濡れないよ~」と困った表情を浮かべるときもありましたが、力を入れて上手に塗れると「できた!」と喜んでいました。
今までのお部屋にはない、初めて使うおもちゃがたくさんあり、最初は戸惑う姿も見られましたが、あそんでいるうちに楽しくなり、お部屋に帰ってくると「お兄さんのお部屋楽しかった!」「また行きたい!」と最初の不安はどこへやら…とっても楽しめた様子が伝わりました。これから進級するにあたって、変化することや、上履きなど自分でやることも増えてきます。もちろん、子どもたちの中で戸惑いや不安もでてくると思います。1人ひとりの気持ちに寄り添って、進級がより楽しみになるように関わっていきたいです。
保育士Y・A