このあいだ異年齢クラスの中で、面白い出来事がありました。
特に年長児の子に、このぐらいの時期から徐々に出てくるのが、乳歯から永久歯への歯の生え変わりです。
あるとき女の子が、「なんか歯がへ~ん!!」と、みるとすこし歯のぐらつきが…
女の子も触ってみるも、どうすることもできず… すこしぐらつきが出て気持ち悪さもあるのか、どうしてよいかわからず泣いてしまい、その後もとても気になるようで、ずーっと触っているという姿がありました。
それは突然現れ、なんとも感じた事のないような変化や歯がゆさがあるんだろうなぁと
またある日今度は違う女の子Aちゃんが、食事途中に水道の鏡近くで、鏡を見ようと覗くもすぐ離れてまた鏡に近づいて、というのをずーっと繰り返していました。
「どうしたの?」と声をかけると
A「歯が抜けそうなんだけど怖くて顔が見れない」と、
見るともう少しで取れそうな感じに、
今度はテッシュを取るも歯がつかめず、
A「むりだ~」と
B「どうしたの」とBちゃん
A「歯が抜けそうなの」
B「歯を持ってくるって回してとればいいんだよ」
A「無理だよ怖くてできないよ」
近くで見ていたC君も
C「どうしたの」
B「もしかしたら今日歯が抜けるんだって
C「早くとればいいじゃん」
B「今やってるんだってば~」
A「怖くて取れない!どうしたらよい?」
C「歯医者さんで取ってもらえば?」
B「歯医者さんの方がもっと痛いよ」
A「怖い~」
その後もお昼寝前でしたが、テッシュを片手に
「取りたい~」と言いながらその後も歯と格闘していました
結果その日には抜けなかったのですが、気になっている姿を3歳児4歳児クラスの子もそこを通るたびになにがあったのが不思議そうに見ていました。
その2日後食事中に「抜けたー!」と見せてくれましたが、抜けたことにびっくりしたのか今度は涙が止まらずにあふれていました。
後で涙の理由を聞いたところ、抜けた歯をみて、怖かったそうです(笑)
初めての歯の生え変わりに、初めて感じる体の変化をその子なりにどう感じて受け止めていくかという姿と、それを受けての周りの子の関わり方もとても面白いなぁと感じた場面でした。
保育士 N・H