給食室の入口すぐにある下処理室。そこでその日に使う野菜の皮をむいたり、傷んだところを取り除いたりと、納品された食材を捌くところです。扉を開けると、1歳児が遊んでいるところから、野菜の処理をしているところが見えます。
保育士が保護者と離れて泣いている子どもを抱っこして「今日の給食は何かなぁ」とお部屋から下処理室の様子を見ていたので、給食職員が「今日の給食は○○だよ」「これはニンジンだよ」と見せました。最初は抱っこされて見ているだけでしたが、最近はたくさんあるニンジンや大きな大根、レンコンなどを見て指をさして「あーあー」とか「あれは何」と興味を持っている様子が見られます。給食職員も子どもに見えるように野菜を持って「レンコンだよ。今日の給食に入っているから食べてね」と声をかけると「はーい!」「レンコーン!」と元気よくお返事をしてくれたり、食材の名前を言えるようになってきました。時には「がんばーれ!」と応援もしてくれます。バナナやりんごといった果物も見つけると、おもちゃのバナナやりんごを見せてくれることもあります。「あれは何だろう!」とキラキラした子ども達の目を見るとなんだか嬉しくなります。
何気ない日常が子どもの食への興味を誘い、食べることが好きになる、好きな食べ物が増えていくことへのきっかけになってくれたら良いなと思います。
栄養士 S.A