先日、2歳児クラスの子ども達への食育で、その日の給食の「小松菜ともやしのナムル」を目の前で作りました。
もやしを見せて、「これなんだ?」と聞くと、元気に「もやし!」と答えが返ってきました。「この緑のお野菜は小松菜だよ」と言いながら見せると、「こまつな~?」と緑の野菜の不人気さが伺える反応が…
ナムルのドレッシングを砂糖、しょうゆ、ごま油と紹介しながら、混ぜていくと、ごま油の良い香りがお部屋に広がり、「美味しそうな匂いする?」と聞くと「美味しそう!」「食べたい」と声があがります。材料をガラスボールで混ぜて、もちろん小松菜も入ります。子ども達の「がんばーれ!」の声をうけながら仕上げて、まずは私が味見をしました。「美味しい! 食べてみる?」と言うと、子ども達も口々に「食べたーい!」と言って、みんなで試食タイムです。
食べないかなという予想に反して、ほとんどの子が躊躇なくナムルを口に入れてモグモグしています。もっと小松菜を嫌がるかなと思ったのですが、食べてくれました。野菜の嫌いなA君とB君、保育士に誘われてナムルを受け取りましたが、しばらくにらめっこをした後、A君はパクっと食べました。保育士からも「食べた!」と驚きの声があがるほど、一口分のナムルを潔く口にしました。ちょっと嫌そうな顔をしていましたが、ちゃんと食べてくれました。
B君はもやしをずっと口元に持っていっては、匂いを嗅いだり、じっくり観察してみたりしていましたが、私が後片付けをして帰った後で、もやしを食べたそうです。普段の給食では野菜はあまり食べないA君とB君が、前回の食育でも手にした野菜は食べずに私に返してきた二人がちょっとでも食べたことは嬉しかったです。子ども達の成長を実感しました。こうやって少しずつチャレンジをしていき、食べられるものも増えていくのでしょうね。
栄養士 A.S