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園のこだわり

悔しいという気持ち

2022/02/23

2歳児クラスのつぼみ組では、アンパンマンかるたが大好きな子がたくさんいます。保育士が読み札を読むと、文章とキャラクターをしっかりと覚えており、一目散に走って読まれた札を取りにいきます。
かるたで遊び始めた時は、ルールもあまり分からず札を見つけても取りにいかなかったり、見ているだけだったりの子もいました。しかし、2回目3回目と回を重ねるごとにかるた遊びは白熱していきます!

「ん、ん、ん アンパンマンは んが3つ!」
「森で暴れる ダダンダン!」
読み札が読まれるたびに、「やったー!」という歓声と「取れなかった~」という落胆の声がお部屋に響き渡ります。
慣れてくると、最初の一歩の差で取られてしまったり、タッチの差で負けてしまったり…

保育士も一緒になって喜んだり、悲しんだり、悔しがったりして、大盛り上がりでした。

 

その様に楽しんでいる中で、Aくんの気持ちに変化が見られました。

今までは、かるたを楽しむというよりはお友だちと一緒に盛り上がって笑ったりお話をしたりするのを楽しむといった様子でした。しかし、その日は、かるたが読まれてお友だちに取られてしまうと、うつむいて「も~」といいながらその場を離れていったのです。始めは、かるたが楽しくなくなってしまったのかな?と思いましたが、しばらくするとかるた遊びに戻ってきて、札を取ろうとしました。しかし取れないとまたうつむいて違う所へ。表情を覗いて見ると、とても悲しそうな残念そうな表情でした。またもや札を取る事が出来ないと今度はその場にうずくまって「できない!」と涙目に。ついこの間までは見られなかったとても悔しがる姿に、心の成長を感じました。

この悔しいという気持ちが、今度は絶対にやってやる!という諦めない強い気持ちに繋がり、何事にも挑戦していける基になっていくのだと思いました。

 

保育士R,S

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