光徳保育園の幼児クラスでは毎年折り紙検定というのを行っています。三角折り・四角折り・かぶと折りなど様々な折り方の基礎や基礎の折り方を使用したチューリップ・バス・おにぎりなどの色々な折り方が身に付くようにと取り組んでいます。検折り紙定のやり方として、練習の紙と本番の紙という物があります。練習の紙は1人で折れるようになる為に練習をするものです。友だちや保育士に折り方を聞いて一緒にやることもできます。本番の紙は1人で折れるようになったら使用し、それで折っている間は折り方の説明書は見れますが、保育士や友だちには教えてもらうことは出来ず、最初から最後まで1人で折るというのを約束として行っています。本番の折り紙で折れて合格がもらえると、出来ましたということで金シールを貼ることが出来るのです。
そんな折り紙検定でのある一コマをご紹介します。
3歳児クラスの友だちは折り紙検定なんて見るのもやるのは初めて。でもお兄さんお姉さんが折っている姿を見て、何だか楽しそうと3歳児のAちゃんも折り紙検定を始めてみました。
最初は簡単なものから始まるので、三角の1回折り・ヨット・チューリップは保育士と一緒にやり方を教えてもらえば、次からは何とか1人で折ることができました。また別の日にも続きから挑戦してみると、半分に1回折る四角折りまではなんとか出来たのですがその次のバス折りでは、保育士がやり方を教えながらだと何とか折れのでいざ1人でやってみると、一応バスっぽい形にはなったものの、折り方の違う箇所があった為その場では合格と言ってあげることが出来ませんでした。Aちゃんの中では1人で折れた!間違ってない!という気持ちがあったので「違くない!」と折り直したりすることはせずにただただ納得が出来ずに大泣き…その日はそのまま折り紙検定をやるのを終わりにして別の遊びに移りました。
その次の日何気なくAちゃんと会話をしていると「昨日バス出来なくってビリビリポイってしちゃった」「次はビリビリしないで最後まで頑張る!」と言るったのです。
そしてまた折り紙検定が行える日になると、「バス頑張る!」と言ってまずは練習の紙を手に取って始めました。前回はシールが貼りたいという目的があったので、とにかく急いでやろうとする姿もあったのですが、今回は1つ折るごとに「これで合ってる?」「これで良い?」と保育士に確認を取りながら、Aちゃんなりに一生懸命折り紙に取り組んでいるようでした。
本番の紙で行った際も途中間違いそうになりながらも「こっちじゃなかった」と自分で直したりも。全部折れて保育士から「合格!」と言われると満面の笑顔で喜び、急いでシールを貼りに!
そのまま次のにも挑戦!少し行程が増えレベルアップしますが、保育士にマンツーマンでついてもらいながら「これは?」「次は?」と途中で諦めることなく頑張っていきます。なんとかかぶと折りまでは合格がもらえ、おにぎり折りに差し掛かったところで、教えてもらって本番の紙で挑むと行程が増えたので説明書を見ててもなかなか1人で折ることが難しく…何度か挑戦しましたが、途中で違う折り方になってしまうのです。その時に今回も思うようにいかず泣いてしまうかな…?と思ったのですが、「あれ?なんか違うのになった」と言い始め、保育士が「まだのりが付いてないおにぎりだね」というと「なんか焼きおにぎりみたいになった」と言ったのです。
最後まで折れなかったこと自体は悔しく思っているようには感じましたが、Aちゃんの中で折れなかったけど、焼きおにぎりみたいというこで納得しようとしてるようにも思いました。本当は泣きたい所を自分の中で納得させて次に切り替えている姿にこの数日の中でまた1つ成長したなと思い保育士も感動してしまい、思わずこちらが泣いてしまいそうになる1場面でした。
次は「のりの付いたおにぎりを折る!」とまだまだ折り紙への熱を燃やして頑張っています!
保育士S・O