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園のこだわり

相手を見ること

2021/11/19

絵本ゾーンでの出来事です。

年中児の子が2人で絵本を一緒に見ていました。絵本ゾーンに来てすぐの時は、寝転びながら恐竜や昆虫の図鑑を交互にめくり見ていて、図鑑を見終えてからは物語の絵本を1冊ずつ順番に読むことに。
2人ともひらがな1文字1文字を声に出しながら読んでいました。しかし、文字を読むことに集中していた為か、読み終えると「面白かったね」「楽しかったね」などの言葉でなく「(読むこと)頑張ったから疲れちゃったよー」との感想を漏らしていました。

そんな様子を近くで見ていた年長児の子が「僕が読んであげようか?」と言いに来てくれました。年長児の子は「どの絵本がいいの?」と聞きつつも「この絵本のどれかなら読んだことあるから上手に読めるよ」と2,3冊の絵本を持って来て見せていました。すると年中児の子は「それならこれがいい」と持ってきた絵本の中から1冊を選ぶと「この中から選んでくれてありがとう」と読んであげようとする年長児の子が言ったのです。読んでもらう側の子でなく、読んであげようとする子から感謝の言葉が出てくるとは思っていなかったことに驚きました。

それから絵本を読み進めている中でも「絵本見づらくない?見えなかったら近くに来ても大丈夫だからね」や「読むの速い?もっとゆっくり読もうか?」など聞いている子たちを気に掛ける姿がありました。

絵本の読み聞かせが終わると今度は読んでもらった子が「読んでくれてありがとう」と伝えると、読んでいた子は少し恥ずかしそうにしながらもとても嬉しそうでした。

この年長児のように相手のことを思って関わっていくとは、自分も相手も幸せな気持ちにさせてくるものだなと改めて感じることが出来ました。

保育士Y.S

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