ここ数日涼しさが増し、子ども達が大好きな園庭で遊べる日が増えてきました。
園庭ではコンビカーやすべり台、砂場など子ども達のお気に入りはたくさんありますが、その中でも最近2歳児の子ども達が特に気に入っているのは虫探しです。
アリが歩いている姿を見つけては「アリさんいたよ」と教えてくれて指を差したり追いかけたり、中には「こっちにおいで~」と可愛らしく呼ぶ姿もあります。
先日いつものように園庭に出ると、畑にコオロギがいました。普段あまり見る事のないコオロギを見て、「これはアリかな?」「カブトムシじゃない?」と名前を予測し合う姿が見られました。保育士がコオロギだと伝えようとすると、虫が大好きなAくんが「これはコオロギだよ!」と教えてくれました。そこで保育士が「コオロギって言うんだって」と小さく呟くと、「コオロギだって!」「ママに教えよう!」と嬉しそうに言い、ジャンプするコオロギを目で追い始めました。
そこで、保育士がコオロギをそっとバケツの中に入れてみると、今度はBくんが手に持っていたドングリをバケツの中へ・・・何をしているのか聞くと、「コオロギさんのご飯だよ」と言いました。だけど、コオロギは中々ドングリの近くに行きません。するとその様子を見ていた他の子が、「葉っぱなら食べるんじゃない?」「木だよ!」と次々に言い、葉っぱや木を探しバケツに入れました。
また、葉っぱやドングリをあげる中でコオロギを触ろうとする子がいると、「優しく触るんだよ」と声を掛け合う姿も見られました。
結果、コオロギは大きくジャンプをしてバケツから姿を消してしまいましたが、子ども達は再び畑へ戻り虫探しを再開していました。
数ヶ月前までは力加減も難しく、保育士が側についていないと今にも虫が潰れてしまうのではないかと心配していたのが正直な気持ちです。
ですが、今では虫の名前を予測したりご飯をあげようとしたり、優しく触るという思いやりが生まれたことを間近で実感する事が出来て、子ども達の成長に喜びを感じたとともに、こうして命の大切さを知っていくのだな、と感じる事の出来ました。
保育士A・Y