4歳児クラスのA君に「給食の先生、今日のおやつのおにぎりね、いつも少ないのにしていたけど、多いのをもらって全部食べたよ。食べてみたらね、おいしかったよ。」と声をかけてくれました。
お昼の主食がパンの時、午後はおにぎりやピラフ等のお米のおやつにしています。
ワカメやしらす、ゆかり、おかか等の素朴な味のおにぎりは子ども達に大人気とはいえません。ツナやひき肉を使った油脂の味、濃いめの味がするおにぎりはよく食べています。
保育士の案で、この素朴な味のおにぎりを楽しく食べてもらえるように、動物の形をした海苔をつけることにしました。海苔の効果はかなりありました。見た目がいつもと違うだけて、こんなにも違うのかと驚かされました。海苔つきのおにぎりは何回か提供しましたが、A君がおいしかったと言ってくれたのは「ワカメとゆかり」のおにぎりで、しかもその時は海苔がついていませんでした。それでも食べてみようとしてくれて、食べてみたらおいしかったと感じてくれたこと、それを話してくれたことをうれしく思いました。
食生活が多様化して、おいしい物の選択肢がたくさんありますが、ワカメやしらす等のやさしい塩味、おかかの旨味や風味、食材の持つおいしさをもっと伝えられたらと思います。
栄養士 A.S