3.4.5歳児では、日頃から表現ゾーンを設定し部屋の中でも劇遊びを行えるようにしています。
今年の年長児クラスは、劇の題材を自分たちで話し合って決めました。1時間以上もの話し合いを二日間続け、やっとの思いで《さるかに合戦》に決定!題材が決まるとすぐに「台本を作る!」と3人の女児が張り切っています!子どもたちから出た案を保育士がパソコンに打ち込み、台本が完成!そして、はじめての劇遊びの日!クラスで集まると、その台本をもとに「次はサルが木に登るの!」「おらにも柿をとってくれーって言うんだよ」などとセリフや動きをレクチャーし、3人を中心に劇遊びがはじまりました!今までは子どもたちから表現を引き出して保育士が劇遊びを進めていましたが、今年は保育士の出番は一切なし(笑)子どもたちだけの力で劇が進んでいくことに驚きを隠せませんでした。回数を重ねるにつれ「おめんを作ろう!」「柿もあったらいいよね!」などと様々な意見を出し合い、その姿を見た他の子どもたちも台詞や動きを確認し、一人ひとりが自分なりにできることを頑張って取り組み、一つの劇が完成しました。
今年はコロナの影響があり発表会はできませんでしたが、せっかく作った劇なので保護者の方には動画で配信するという形をとっています。
目的を持ってみんなで協力したことで、一つのものを作り上げられた達成感は大きな自信につながったことでしょう。子ども主体の保育はとても大切だと感じられた出来事でした。
保育士T・S