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園のこだわり

触れたよ!

2021/02/10

 

今年の2歳児クラスの子ども達は汚れることが苦手な子が多くいます。

特に糊を使った制作では手にベタベタつく感触が嫌で、1度触ってみて「もうやらない」中には糊をみただけで「今日はやらない」と言う友だちも。

そんな形で糊の制作を何度か経験し、また久しぶりに糊の制作を出したある日のこと。

その日は節分が近いということもあり、鬼のお面の作ることに!1人の友だちに「作る?」と聞くと「やりたい!」と言ったので1対1でまずは始めることに。それに気づいた近くにいたYくん。「何やってる」と興味深々!今さっきまで戸外で遊ぼうとしていたのに「僕もそれ作りたい」と外にいくのをやめて制作を始めることにしました。お面のパーツを渡すと「糊で貼るんでしょ」「糊ないんだけど、まだ?」と自分から言い出しました。

Yくんは今までは汚れることが大っ嫌い!友だちが思いっきり手を汚して制作をしているのを見るとすごく嫌そうな顔をして「僕やらない」と言い続け、糊もほとんど触ってきませんでした。

そんなYくんが自分から糊を使う事に抵抗を全く示さず、使いたいという意欲を見せたのです。糊を渡すと思いっきり指に付け、汚れること、ベタベタすることなんか1度も気にも留めず、鬼の角・目・口などをどんどん紙皿に貼っていきます。

自分で色々貼る位置を試行錯誤しながら貼り、全部貼れた時には「ふ~出来た」と満足そう表情に。

出来上がったお面を頭に付けれるようにすると大喜び!そのお面をつけて友だちと「鬼は外福は内」と新聞紙を豆に見立てて、鬼の絵の的に向かって投げたりして楽しんでいました。

今までは汚れることに抵抗を示し、全然感触遊びや糊制作などほとんどやってこなかったのに、鬼のお面になったとたんに自分から進んで行う姿に、保育士自身も制作活動の在り方、やり方を改めて考えさせられた瞬間でした。子ども達の興味関心を常に意識に、どんなことをしたら楽しいと思えるか考えながら今後も子ども達と楽しく制作活動を行っていきたいと思います。

保育士 S.O

 

 

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