春がやってくると、子どもたちの戸外遊びの楽しみの一つが虫探しです。園庭の塀の上の植え込みを、子どもたちは台に乗り、虫さんいないかなーと探しています。容器にダンゴムシを集めると、お友だちと見せ合う姿がよく見られます。
先日、「テントウムシ、見つけたよ!」と2歳児が葉っぱに乗せたテントウムシを見せに来ました。どれどれ!と子どもたちが集まり、ナナホシテントウを囲んで見つめます。つまもうとする子がいるので、保育士の私はハラハラ。「つまむとつぶれちゃうかもしれないから、観ていようね。」と言いますが、手を出す子がおり、テントウムシの動きが止まりました。えっ、一瞬で?と私が気落ちしていると、数秒後、虫はまた歩き出したのです。テントウムシもこちらの様子をうかがっていたのでしょうか?その後、子どもたちは手で掴まずに葉っぱに乗せようと頑張りますが、虫は側溝に落ちてしまいました。「テントウムシさん、羽もあるし、きっと出てこられる!大丈夫だよ!」と声をかけると、「アリさん探そう!」と気持ちを切り替える子どもたち。
「アリさんのごはん!」と、玩具のフライパンに葉っぱや砂を入れて持ってきます。「アリさんがお腹空いた時にあげるの!」別の子は「アリさん、葉っぱ食べたよ!」と知らせに来ました。生物と触れ合う中で、優しい心が育んでいっているのを感じます。保育士N.W.
虫さんと
2024/05/17