「桜の開花宣言がされました」のニュースを見て、もうそんな時期か、とあっという間に過ぎていったこの1年を少し振り返ってみたいと思います。
昨年の4月はコロナの影響もまだまだ多く、保育士も子どもたちも、保護者の方たちもどこか不安で、どこか落ち着かないままスタートしたような覚えがあります。
忙しい朝の登園時、入り口では手の消毒をしてから入室、保護者の方の検温、子どもたちは年齢問わず1日3回の検温、乳児クラスの玩具や扉、手すり、棚のとってなど、手の触れやすいあらゆるものを1日に何度も消毒しました。そして、保育士と上のクラスの子たちは日常的にマスクをしなければならず、本来ならば楽しい楽しい食事の時間は、パーテーションを置いて“おしゃべりはしないように”というお約束がありました。今思うと、黙食をしなければいけない子どもたちも、それを伝え見守らなければいけなかった保育士たちも、やるせない気持ちがあったと思います。
マスクをしていることへの影響は幼児のクラスだけでなく、実際に着用していない乳児クラス(1歳児クラス)の中でも「先生はお鼻ついてるの?」と見えない保育士の顔を不思議そうに見つめる子、食事の時間では「先生は一緒に食べないの?」と保育士が離れて食べていることへの疑問を抱いている子もいました。
感染を防ぐためとはわかっていても、対策としてやらなければいけない作業ばかりが増えている現実に疲れてしまったり、集団での活動や行事など、できなくなってしまったことをさみしく思ったり、早く元通りの日常が来ることを誰もが願いながらこの数年を過ごしてきたと思います。
私は1歳児クラスの担当なので、口元が見えないことでの乳幼児期の言葉の獲得に影響が出てくるのではないか、ということも心配の一つでした。
ですが様々なことに悩み、少し進んでは立ち止まり、また悩み、そんなことを繰り返しながら乗り越えてきたこの日々は決して無駄じゃなかったと私は思います。こんなことが起こらなければ気付かなかったこと、得られなかったこと、その全てを“経験”として今後に活かしていくことが何より大切です。
とはいえ、ここまでこれたのは保護者のみなさまのご理解とご協力があってこそ。本当にそれに尽きると思います。ありがとうございました。
さぁ!そしてついにこの春!やっとやっと!やーっと!終息とはいきませんが、コロナが感染症第五類に引き下がり、マスクの着用も緩和され個人の判断となります!子どもたちもお友だちと楽しくおうたをうたったり、おしゃべりしたりしながら食事ができるようになります!
私一個人の意見ですが、嬉しいです。すごく開放された気持ちでほんとにほんとに嬉しいです!早くいろいろなところに旅行に行きたい!海外にも行きたい!なんて企んでしまいます(笑)
今までの日常を取り戻すにはまだ時間はかかるかもしれませんが、焦らず少しずつ“今まで以上”を目指して、また光徳保育園職員一同、前を向いてフルパワーでがんばってまいります!ご期待ください!
最後に、今年度も残りわずかとなりました。卒園式も無事に終え、3月31日まで全力で子どもたちと楽しみながら、もう間もなくやってくる来年度もみなさんにとって健康で、笑顔溢れる一年になることを願っています。
保育士 A.S