先日、コロナ禍でかなり短縮した形ではありましたが、天気にも恵まれ、無事に卒園式を終えることができました。久しぶりにサポート役で参加させて頂き、私はまさに今年卒園した子たちが1歳クラスになる時、幼児クラスから乳児クラスに降りました。園長先生から証書を貰う姿を見ながら“あんなに小さかったのに”と大きく立派になった子どもたちを見て、こっそり、ひっそり、涙をこらえていたのは秘密です(笑)
乳児の時の記憶は、子どもたちこそあまり覚えていないことが多いと思います。ですが、保護者の皆様はどうでしょう?初めて子どもを預けるさみしさや、わからないことだらけの園生活、体調を崩す我が子が心配になり、生活リズムが整うまで、様々な不安や悩みを抱えて過ごした時間も少なくはないと思います。
私が毎年、新入児(0.1歳児)を迎えるにあたって強く思うことがあります。それは、子どもを預けることに対しての“罪悪感”を持ってほしく無いということです。たくさんの保護者の方とお話してきた中で「私が仕事をしているばかりに、子どもに可哀想な思いをさせてしまっている」というようなセリフを何度も耳にしています。4月初め保護者の方と離れる際、涙を流しながら、大きな声で泣きながら一生懸命に手を伸ばす我が子の姿に、そう思うことは当然ですよね…。
でも大丈夫!子どもってすごいんです!自分で環境に順応しようとするんです!安心できる保育士を見つけて、その背中でスヤスヤ眠るんです!いつのまにか歩けるようになり、転んでも自分で砂を払って、立ち上がれるようになります!たくさんの玩具の中から好きな玩具も選べるし、好きなお友だちを見つけてあっという間に“バイバイ”と手を振って保育室に入っていくようにもなります!そして、保育園という集団の中でしか経験できない様々な出来事を経て、心も体も強く、大きく成長していくんです!
だから保護者の皆様、安心してください。何も心配なさらず、お子さんを預ける時は「いってきます」ではなく「いってらっしゃい」と送り出すような気持ちで、はりきってお仕事へ向かってください(笑)
私たち保育士はプロです。子どもたちだけでなく、保護者の皆様の気持ちにも寄り添い、一緒に成長を喜びながら日々を見守っています。
さぁ、もうすぐ新年度!また気持ちを改たに、新しいお友だちを迎える準備はバッチリ整っています!どんな出会いがあるのかワクワクしながら、残り数週間の今年度を大切に、大切に過ごしていきたいと思います。
保育士 A.S