345歳児クラスでは、毎日子ども同士のさまざまなやりとりが繰り広げられています。困っている子がいたら「どうしたの?」と声を掛けたり、お茶をこぼしてしまったら雑巾を持って駆けつける子がいたり、泣いている子の頭を撫でてティッシュを持ってきてくれる子など…思いやりに溢れているなぁと感じる日々です。その中で、1つのエピソードをご紹介します。
お部屋であそんでいた時のこと。組み立て式の平均台を用いて運動あそびをしていました。組み立て式なので、さまざまな形に組み合わせることができるのですが、子どもたちが徐々に難しい形を求め、平均台同士の間隔が大きくあいていました。その間を順番にジャンプして渡っていたその時、3歳児のAくんが思い切り転んでしまったのです。泣き叫ぶAくんに保育士が近づこうとすると…5歳児のBくんがさっと駆け寄り「大丈夫?」と立ち上がらせて端に連れていきました。そこでAくんは少し涙を流しながらも少しずつ落ち着いていきました。すると、Bくんは空き箱を使って制作で作った宝箱の中から、手のひらサイズの発砲ポリエチレンシートを持って再びAくんの元へ。そして、Aくんがぶつけた足にシートを巻き「40秒したら治るからね」と言って去っていきました。AくんはBくんのその言葉を聞いて大きくうなずき、しばらくすると自ら立ち上がることができたのです!さらに驚いたのが、そのあとAくんは急ぎ足でカバンの中から自分で塗った塗り絵を出し、Bくんの元へ。自分の塗り絵を渡したのです!Bくんは少し驚いた表情をしながらも「ありがとう!」と言い、その塗り絵を宝箱に入れていました。助けてもらったそのお礼なのでしょうか?お互いが相手のためを想って考えたその行動にとてもほっこりしました。
保育士があとでBくんに聞いたところ、シートは湿布として渡したそうです。子どもたちの発想力には本当に驚かされます。
保育士M・H