幼児クラスでは部屋で遊ぶ時は自由にハサミや画用紙などを使って制作が出来るようになっています。
そんな制作遊びでのエピソードをご紹介します。
毎日1個は必ず何かを作って帰るほど制作が大好きなHくん。
ある日「ねえ先生」と呼ばれて振り返ると「見てこれ!ハワイのチケット」「これでハワイに行けるんだよ」「後はパスポートもあるんだよ」と嬉しそうに教えてくれました。
「良いな~先生行ったことないから行ってみたいな」
「行きたいでしょ!一緒に行こうよ」「ハワイって海がキラキラしてるんだよ」「美味しいご飯もいっぱいあるの」
「そんなにいっぱい知ってるなんてすごいね!」
「行ったことはないんだけどね。知ってるんだよね」行ったことがないのに色々と知ってるなんてすごいですよね。
2つを作り終えた所でこの日はお迎えの時間に。まだまだ作りたい物があったので、「また月曜日に来たらハワイごっこをしよう」約束をしました。
そして月曜日。朝保育士に会うなり「今日は何作ろうか」と制作の時間が待ち遠しくて仕方がありません。「ハワイがどんなところなのか分かるように写真を貼っておくね」と海辺や海の中の様子・海の生き物などの写真を壁に。それを見ながら青いカラーポリ袋で海に!その前に茶色の画用紙を付けて砂浜、茶色の筒状の廃材と緑や黄緑のが投資をを組み合褪せてヤシの木に!
保育園の一角がハワイに変身!
そして次の日には「ねえ!昨日は海を作ったから今日はご飯を作ろう」という話になり、ハワイにはどんなご飯があるのか調べてみると、ハンバーガーやステーキなど見た事のある食べ物が!「知ってる知ってる」とパッと画像を見ると必要な画用紙の色を取り、「コレはパンでこっちがトマトとレタスと後はチーズ」「今からハンバーガー作るから」とハワイごっこ再開!
あっという間に作り終え「次はステーキね」とそれも作り終えると「やっぱりカップケーキなんてのも良いかも!」と自分で考えてハワイにありそうな食べ物まで作ってみました。
海の隣に机を持ってきて、その上に作ったご飯を並べて食べてみると「海を見ながらご飯を食べるのってなんか良いよね」「本当にハワイに行きたくなっちゃったな~」と4歳児とは思えない大人顔負の反応が!そんな様子に心がほっこりしたのと同時に思わず笑ってしまいました。
今ではハワイのガイドブックを見ながら次に何を作ろうかと考えています。
遠くてなかなか行けない海外も子どものアイデア1つでこんなに身近なものに変身してしまうなんて、改めて子どもの発想力はすごいなと感じました。
又今回はハワイということで「これもあるよ」「こんなのも良いんじゃない!」と子どもに負けないぐらい保育士も楽しんでしまいました。
保育士S.O