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2020年 7月

考える力ってどのように育つの?

2020/07/07

新型コロナウイルス感染拡大防止対策で「三密」という状態が保育園の生活に大きな波紋を生じています。

まず、行事です。 運動会、発表会、観劇会、「会」という文字が入るものは、密になります。プロセスの大事さを伝えつつ、いままで通りに行っていた行事もあります。昔からこうだったという観点でなかなか変えることができなかったのが、現状です。

いままでは保護者の方に行事の日を伝え、子どもたちがその日に完璧に表現することができるように練習をしてきた行事は、10年ほど前から変えてきたつもりです。その日に至るまでの子どもたちの育ち、そして、行事後の成長を見ることの大切さを伝えてきたつもりでした。

この機に改めて子どもたちが行う主体的な取り組みを職員間で検討しています。本来、失敗や成功を繰り返す体験をして、子どもたち同士で考え協力することやお互いを尊重する機会となる日々を保育園で生活する中で体験できる。それは、常に継続しています。

この継続しながら、日々変化している。その体験、プロセスが子どもたちの考える力のもととなると私は感じています。

写真にあるスイレンの花が、園庭に一つ咲きました。なぜ、この花は水の中にあるのだろうか?なぜ?と思う人は園の中でいるのだろうか?気づかなくても、気づくような伝え方を園長がしています。しかし、興味がないものはスイレンとは違うものに関心を寄せることでしょう。一人ひとりが違う顔をしているように、子どもたちも職員もそれぞれ興味のあるものに「なぜ?」と思い、考える、調べるなどを通じて、自分の知識、智慧となり、工夫ができるようになるのではないでしょうか?

行事に完成度を求めず、プロセスに趣を置き、子どもたちが自ら考える時間のゆとりを結果としてみれる行事に変えられるよう今職員間で模索しています。

その子どもたちの行動を職員は楽しく共有し、毎日保護者に伝えるブログに掲載しています。

スイレンの花言葉は「信頼」「清純な心」「優しさ」があります。優しい心で子どもたちや大人に接すると信頼が生まれると思いますが、みなさんは、いかがですか?

また感染者が増える中、園の中では消毒などの作業が増え、心なしか優しさを失いつつある疲れがでてきた最近です。スイレンの花、優しさを忘れずにいたいと思います。

副園長

遊びの科学者

2020/07/03

3・4・5歳児のお部屋では、子どもたちの五感をより刺激しいろいろなことを感じて欲しいという思いから、手作りおもちゃを主とした科学ゾーンを設けています。

その中でも人気なのが砂鉄!ペットボトルや袋に入った砂鉄を磁石で動かしながら「動いたよ!見てみて!」とお友だちに共感を求めたり不思議そうにじっと眺めたりと興味深々です。

園庭は子どもたちにとって夢の国(笑)砂場ではたくさんの砂鉄を拾うことができます。
砂鉄をお部屋に持ち帰ったある日!自由遊びの時間になると早速空き箱に広げていました。
始めは上から磁石を近付け「お砂につけなくてもくっついたー!」「なんかトゲトゲしてる!」と盛り上がっていた子どもたち。ちょっとした砂の動きに一つひとつリアクションもバッチリ!もうワクワクは止まりません!形の違う磁石にくっつけたり磁石から磁石へと移動させてみたり・・・

いろいろ試していくうちに箱の下から磁石を当てても動くという発見をした子がいました。するとAちゃんが「なんか煙に見える!」と箱に汽車を描き始めました。見た目は新幹線でしたが(笑)Aちゃんにとっては立派な汽車!煙突から煙に見立てた砂鉄を動かし周りの子も「すごーい」と盛り上がります。するとB君が「おひげにも見えるね」と一言。それを聞いたAちゃんが顔を描き始めました。ジョリジョリの男性のひげを動かし笑い合う子どもたち!「髪の毛にも見えるよ!」などとどんどんアイディアが生まれてきました。

子どもが興味を持った時の力は大人以上かもしれません!まさに遊びの科学者です。そんな子どもたちの「もっとこうしたい!」「こうしたらどうなるんだろう?」を引き出して行けるよう、私たち保育士もその時その時に合った環境作りに日々取り組んでいます。

保育士 S.T

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