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園のこだわり

お友だちの気持ち

2020/12/09

つぼみ組(二歳児)でのある朝、保育士に上着などを脱ぐよう声がかけられるとAくんは「いやだ!脱ぎたくない」と言い、そのままの格好で遊ぼうとしていました。
そこへ「Aくんおはよう!一緒に遊ぼう」と言いながらBくんがやってきました。Aくんが上着や帽子を着たままだという事に気がついたBくんは、「あれ、ジャンパー着たままだよ。ぬいで」と伝えます。しかし、Aくんは脱ごうとしません。
Bくんは少し考えた後に「脱ぐの難しい?手伝ってあげようか?」と言ってジャンパーのチャックに手をかけ、脱がし始めました。Aくんは嫌がるかと思いきや、Bくんに脱がしてもらい帽子もすんなり脱ぐことが出来たのです。
しかし、脱ぐことが出来たのはいいのですが、Aくんは玩具に夢中でその脱いだ物をしまおうとしてくれません。するとBくんは、「しまうの嫌なの?そっかー、じゃあ、これ(玩具)で遊んだ後にしまってね、お約束だよ」といい、Aくんとお約束をしていました。

このやりとりの中で、BくんはAくんの気持ちを考え、その気持ちを受け止めようとする姿が見られます。Aくんも、お友だちに気持ちを受け止めてもらったことで、安心したり気持ちを切り替えたりできたのかもしれません。
最近のつぼみ組では、お友だちのトラブルに気がつくとすぐに仲裁に入り「どうしたの?何が嫌なの?」などと寄り添う姿がとても多く見られるようになりました。保育士が入らなくても、お友だちに話を聞いてもらい受け止めてもらうことで、納得して解決することが出来るのです。
また、トラブルになったり仲裁に入ることで、相手の気持ちを知ったり考えたり、自分がどう思っているか伝えたりする経験になっていると思います。

 

保育士 R.S

 

年長児のやさしさ

2020/12/04

風が冷たくなってきて寒さが強まってきていますが子ども達は気にすることなく元気に戸外で遊んでいます。

最近、「せんせーい!ボール出して〜!」「中当てしようよ!」と年長児の間でボール遊びへの興味が高まってきました。「誰から投げる?」「外は何人にする?」と自分たちで話し合い、ルールを決めて始めています。ボールを投げる子もボールから逃げる子も顔を真っ赤にして真剣な表情でゲームに参加している姿が見られました。
ある日そんな姿を見ていた2歳児が興味を持ち、「入れて〜!」と声を掛けてきたところ必死にボールから逃げつつも「いいよ!おいで!」と誘い入れる年長児の姿が見られました。そして、「ボールに当たったらいけないよ」「円から出ちゃダメだよ」と口々に教えてあげ、「つぼみさん(2歳児)には当てないであげようよ」「そうしよう!」とルールの追加を提案する年長児の姿も見られました。その甲斐あって「きゃー!逃げろ〜!」と年長児に混ざり中当てを楽しむ2歳児がひとり、ふたりと増えました。
年下を思いやるやさしさを持った年長児がたくさんいる事が分かった嬉しい出来事でした。
T.O

「がらがらうがい」と「ぶくぶくうがい」

2020/12/02

今年ももう少しで終わり!今年は、新型コロナウイルス感染症の影響で変わってしまった事、我慢しないといけない事もたくさんあったと思います。
そして「手洗い」と「うがい」の一年と言っていいくらい意識し実践した年だったと思います。特に「うがい」については登園時・戸外遊びからの入室時・食事・おやつ前の「がらがらうがい」食後・おやつ後の「ぶくぶくうがい」と子ども達は、使い分けて実践しています。大人は何気なく使い分けて行っているうがいも子ども達が、最初慣れるまで想像以上に難しい事です。
4月に2歳児クラスから3歳児クラスに上がったA君最初は、なかなか「うがい」の使い分けが理解できず、困っている様でした。いつものように戸外遊びから戻ってきて手洗いの後「ぶくぶくうがい」をやっていたA君それを後ろで並んで見ていたB君が「今はがらがらうがいだよ」と教えてくれました。それを聞いていたA君は恥ずかしそうに頬を赤らめ緊張して何も出来ない状態になってしまいました。するとすぐにB君が「こうしてやるんだよ」とお手本を見せてくれました。さらに隣で見ていたCちゃんも一緒にうがいのお手本を見せてくれました。その後A君もみんなに励まされ「がらがらうがい」が出来るようになりました。近くで職員もその様子を見守っていましたがあえて声をかけませんでした。「がらがらうがい」「ぶくぶくうがい」もすぐに出来るものではありません。日々の積み重ねで何度も練習し出来るようになるものです。
異年齢保育をしていると子ども達によっては出来る事、出来ない事個人差があり様々な光景を目にします。その中で子ども達は助け合って自分の得意な事は、教えてあげたり、不得意な事は教えてもらったりと共存しています。数十年前の自分が今と同じ年齢の時を思い出すと、恥ずかしながら「がらがらうがい」と「ぶくぶくうがい」の使い分けは出来ていませんでした。そして友達に教えてもらった記憶もありません。
そばですぐに大人が教えてあげる事は簡単ですが子ども達同士で解決出来るよう見守る大切さを感じました。

看護師

 

 

 

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