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園のこだわり

集中力

2021/04/21

進級や入園など環境の変化がある4月。今年は新型コロナウィルスの影響でマスク着用や、消毒・検温・間隔を取るなど、新しい生活様式も引き続き継続しながらの生活です。

少しドキッとしたことがありました。345歳児クラスに入り子どもたちと一緒に遊んでいると、私が一度マスクを外し付け替えているとき、近くにいた女の子が、私の顔を見て、「先生そんな顔してたんだね!」と一言。その言葉に一瞬ドキッとしました。

保育士も感染予防として当たり前になりつつあるマスクですが、顔が半分隠れてしまうということは、表情もなかなか伝わりづらいのかなと…。

顔の表情はとても重要で、顔の表情で相手の気持ちを読み取ったり、言葉がなくても表情で会話をするなんてこともあります。それができないというのは、結構重大な事なのではないかと感じつつも、表情が伝えられない分、しっかりと子どもと会話をすることや子どもの気持ちを読み取るということをしっかり意識していきたいと改めて感じています。

345歳児クラスでは、登園後自分で遊びをみつけ遊んでいます。子どもによっては、まずはブロックなど、ローテーションのように決まっている子もいれば、お友だちを誘ってから決める子など様々です。

登園してはじめに塗り絵を始めた年長児の女の子がいました。様子を見ていると、塗り絵にかかった時間はなんと1時間半!もちろん途中「疲れたー」といいながら休憩もありましたが、大人でもそこまで集中するのは難しいですよね。

なぜそんなにかかったかというと塗り絵自体はシンプルな塗り絵ですが、子どもなりの細かい配色をこだわって塗っているので時間がかかったのだと思います。そういう風に塗り絵を楽しむというのも、今まで毎日のように楽しみながら塗り絵を楽しんでいたからこそ、今があるのだなーと。

そして、見ていてこちらもじっくり塗り絵をやってみたいなと感じさせてくれる時間でした。 保育士N・H

 

 

笑顔溢れる1年に…

2021/04/14

春は出会いと別れの季節と言われておりますが、光徳保育園でも3月に27名の子どもたちが小学校へ巣立ちました。

年長組の子どもたちは就学に向け3月の1ヶ月間は年長児だけで過ごします。
卒園を迎える2週間ぐらいの間、子どもたちと毎日『宿題』を行いました。
この『宿題』は保育士が考えたものを家で行なってくるものではありません。
『宿題』のテーマを自分たちで考え、家に帰って自ら調べたり考えたりするものです。
まず子どもたちに疑問に思っていることやみんなと考えたいことなどを毎日尋ねました。

・なぜフラミンゴは片足で立っていられるの?
・日本はどうやってできた?
・うさぎのしっぽはなぜ丸い?
・どうして魚は泳げるの?

などなど、
子どもたちが考えたいことを出し合い、その中から今日考えたいテーマを1つ決めるようにしていました。

するとそれぞれお家で保護者の方と図鑑やパソコンなど様々なアイテムを使って調べ、次の日に発表をしてくれました。
難しい言葉を紙に書き写している子や、調べたことを頭の中で思い出して伝える子もいました。

保護者の方から聞いたこんなエピソードがあります。
パソコンでお子さんと一緒に『宿題』を調べた際、保護者の方はパソコンに載っていることを紙に写したら良いのではないかと伝えたそうです。
しかしそのお子さんは
『自分が発表するのだから自分の言葉で紙に言葉を書く』
と言ったのだそうです。
保護者の方はそんなことを考えられるようになったのかと、お子さんの成長をとても嬉しく感じたとおっしゃっていました。

 

 

年長の子どもたちとは1年を通して友だちと考えること・話し合うこと・相談することを行ってきました。
活動では常に子どもたちとどうしたいのか?どうしたらよいのか?その為に何が必要なのか?を話し合っていました。
だからこそ自ら考えるという力だけでなく、こんな風に相手に伝えたい!という気持ちも育つのだと感じました。

 

昨年はコロナウイルスの感染予防により今までと同じことのできない1年となりました。
例年行ってきた行事も行えず、それでも子どもたちには楽しい園生活を過ごしてほしいと保育士間でたくさん相談をしました。
色々と制限された中でも自分たちで考えた企画の活動など行うことで、その為に必要な準備を友だちと一緒に進める日々。
振り返ると子どもたちは毎日友だちと笑い合い、笑顔に溢れていた1年だったなぁと感じます。

 

年長の子どもたちの最後の登園日の日。
たまたま日本人エアレーサーの方が空にスマイルを描くという企画がありました。
子どもたちと空を見上げ、見上げている子どもたちの表情はまさに空に描かれている表情と同じ笑顔に溢れていました。
なんだか子どもたちの門出を祝福してくれているようで、一瞬ではありましたがとても嬉しい時間でした。

卒園が寂しい…
保育園がとっても楽しかった!

最終日はそんな言葉をずっと言っていた子どもたちでした。
卒園時の子どもたちの言葉に、色々制限された中でも充実した1年を過ごせたのだなぁと救われたような気持ちになりました。

 

4月になり新しいお友だちが入園し、新しい年がスタートしています。
まだまだ感染の収束が見えない状況ではありますが、子どもたちと毎日笑い合って、また笑顔の溢れる1年になりますように…。

 

 

保育士 Y.S

 

春の珍しい?お客様?

2021/04/09

新年度が始まり、新しいお友達が増え、そしてひとつお兄さんお姉さんに進級した子どもたち。
保育園には毎年春になると珍しいお客様?がやってきます。去年はひょっこりたぬきが親子で訪れているのを早朝や夜見かけていましたが、今年は3月の日中に子どもたちと一緒にほぼ毎日のようにやってくる青鷺(アオサギ)をみることができました。
さて、ここでクイズです!なぜ青鷺はやってくるのでしょうか?皆さん分かりますか?……それは保育園のビオトープの中にいる金魚を狙って毎日のようにやってくるからなのです!
ある日、保育園の隣にあるお寺の屋根の上に止まった青鷺はじっとビオトープを見つめていました。なぜここに来たのかを知っている子どもたちは「あ!金魚食べにきた!」「あっち行け!」と青鷺に向かって叫んでいます。すると数分後に青鷺が園庭のビオトープの前に降りてきました。翼を大きく羽ばたかせて自分の目と同じ高さにいる青鷺に目を丸くして後退りする子、「キター!」とジャンプして喜ぶ子、「おっきい」とぽつりと声を発し、なかなか近くで見ることのできない姿に圧倒されてじっと見ている子…などなど反応は様々でしたが、最終的には3〜5歳の男の子たちがそばまで行き金魚を守ろうと追いかけ、青鷺は青空めがけて飛び立っていきました。
そして去っていったあと、1人の5歳の男の子が「金魚を食べるのはだめだよね」「でも…お腹すいてるんだよね…かわいそうだなぁ」と考えている姿を目にしました。隣で聞いていた私も「そうだね…金魚さんは食べられてほしくないけど、青鷺さんがお腹が空いたままなのも悲しいね。どこがでご飯が食べられるといいね。」と伝えると静かに頷いていました。

光徳保育園では、ホームページにも掲げている生命尊重の思いを伝える保育を心がけています。その場面はまさにその心が伝わっている…あたたかい心が育っているなと感じうれしく思った瞬間でした。改めてその男の子の気持ちに…心に触れた私は、今年度も物を大切にする気持ちや、人を思いやる心を遊びや食事、生活の中でたくさん伝え育んでいけたら…またその優しさの輪が広がっていくといいなと感じました。

(余談ですが、毎日青鷺から金魚を守っている方が他にもいらっしゃいます。それは…光徳保育園の園長先生です…♡)
保育士T.K

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