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園のこだわり

やってもらった経験

2020/09/16

プリンセスが好きなAちゃんは3歳児クラスの頃、4・5歳のお姉さんたちが描いている可愛いプリンセスが描きたい!!でも描けない!どうしたらいいの!?とよく泣いたり、怒ったりしていました。「こう描いてみたら?」と定規などを使ったりしてアドバイスをもらいながら描いてみるも、これじゃだめなの!となかなか納得するものが描けず…。お姉さんたちに「かいてほしい」とお願いをして描いてもらい納得する日々でした。

そんなAちゃんは4歳児クラスになりました。毎日のようにお姉さんに描いていてもらい今でもお姉さんたちが作るものに憧れて、同じのが欲しい!と自分で作り方を聞いたり、やってもらったりしながら挑戦を続けていますが、自分でも描いてみようと経験を積み重ねてきた結果、納得のいく絵が描けるようになってきて、絵を描くことを楽しんでいます。

そんなAちゃんがある日忘れ物をしてしまい、朝から落ち込んでいました。目の前で3歳児のBちゃんが「ママに会いたくなっちゃった」と泣いていました。保育士は「そっかそっか…寂しいね」とそばに座り、2人とも同じキャラクターの服を着ていたので、「あれ?同じだね!可愛い!」とさりげなくTシャツのことに触れると、Aちゃんがその場を離れ、紙と色鉛筆を取りに行きました。お絵かきする気持ちになったのかな?と見守っていると、Bちゃんの元へ戻ったのです。そして、Tシャツをみながら「目はこう?鼻はこうかな?」とBちゃんに聞きながらキャラクターを描き始めました。Bちゃんも楽しそうにそれにこたえ描き終えると、気持ちが切り替わったのか、何事もなかったかのように他のお友達のところへ行きあそびに入ることができました。

Aちゃんも落ち込んでいたのに、一つのことをきっかけに切り替わり、Bちゃんと関わりながら話をする様子に、お姉さんに書いてもらった経験がたくさんあったAちゃんだからこそできた行動なのではないでしょうか。やってもらってばかりではいけないのではと思いがちですが、出来ないことを頼ってやってもらったという経験も大事なことですね。

1年でこんなにも大きな成長を見せてくれたAちゃん。改めてこのような成長を側で日々見守ることのできるってすごいことだなと感じました。

保育士H・M

見て学んで

2020/09/11

3・4・5歳が異年齢で過ごす生活での「見て学んで」の1コマです。

お昼寝の後は自分の出来る範囲で自分の布団を畳みます。掛け布団を畳み、それからマットから布団のカバーを外してカバーも畳みます。
4月5月...と年度が始まって早い時期は3歳・4歳児の子達には難しく、保育士が一緒に手伝うといった様子でした。布団を半分に畳むことから少しずつ行い、今では自分で全部畳むことが出来る子も中には出てきました。

布団を畳める子の中には手伝いをしたい!!という子もおり、カバーを外し終わったマットを運ぶことが始まりました。
ただこのお手伝いはカバーを外し終わったマットがないと出来ない……。その為カバーを外せていない子を見つけるとカバーを外すのを手伝い、マットを運ぶようになりました。

手伝い始めた頃はマットを運びたいがために友達の布団を畳む手伝いをする。「マット持っていくからカバー外していい?」「早くカバー外して」などの声がよく聞こえていました。
この頃は友達の意思を確認することなく、自分がマットを運びたい!!という思いが先走っているようでした。

しかし、保育士の子ども達への声のかけ方や関わり方を見て実践していくことで、今では「お布団畳むの手伝う?」「どこまで出来るかな?」など相手のことを気にかけることが多くなりました。

『マットを運ぶ』という目的と『友達の布団を畳む』という手段の関係がなくなり、マットを運ぶと保育士が、布団の手伝いをすると友達が感謝してくれる。この2つが共に目的となり、相手のことを思い行動するという手段が見られるようになってきています。

これらの行動は5歳児の子が主となっていますが、他の年齢の子も上の年齢の子達の様子を見て真似する子もいるので、相手を思う気持ちというものをこれからも育めるようにしていきたいと考えています。

 

 

 

保育士 Y・S

自分たちで発見!!

2020/09/09

暑くなり始めた7月頃から0・1歳児クラスでは、遊びの中で水に触れる機会を作っています。毎年、水が少し苦手な子もいるので、まずは直接触るのではなく、ビニール袋に水を入れて袋の上から感触を楽しんでいます。手が濡れてしまう事も、顔にかかってしまう事もないので、自分から積極的に触れて楽しんでいます。遊びの中では、袋を押して手が跳ね返ってくる事を楽しんでいる子もいれば、足で踏んでみたり、袋を噛んでどうやったら袋から水が出てくるのか考えている子も…

そんな中最近は、たまたま穴を開け水が出てくる事が分かり、ほかの子もやり方を真似し始めどんどん水を出しての水遊びが始まっています♪

ある日のこと…。

シートの上が水で濡れて、ツルツルと滑る事に気がついた子がいました。

その子は、シートの上に腹ばいになりシートの上でお腹からスライディングを始めました。すると短い距離ですがシュ~っと滑る事ができ!滑れたことが楽しくて、何度も繰り返し遊び始めました。

その様子を見て、なにか面白そうな事をしているぞと気づいた子がいました。同じようにお腹をつけて真似を始めます。

1人で遊んでいた子も、お友だちが一緒にはじめた事でより楽しくなり、やる度に顔を見合わせながら何度もケラケラと笑い楽しんでいました。

その姿を見て、大人が遊びの楽しさを一緒に共感していく事もありますが、子どもたち自身が不思議さに気づき、楽しさを発見する。その楽しんでいる姿を見て、他の子が興味を持ち真似して一緒に楽しさを共有する。

子ども自身が遊びの楽しさを発見していくこともとても大切なことだなと感じました。

保育士M・Y

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