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園のこだわり

「先生、おいしい?」

2020/09/26

0.1歳児クラスの子ども達と食事を食べていると、野菜などを見た目から「食べたくない!」と拒む姿はよく見られます。

 

ある日、私が見ていた子の中に特に野菜が嫌いなAちゃんがいました。

私がどれだけ「美味しいよ」「食べたら野菜さん嬉しいよ」など声を掛けても、Aちゃんは頑なに口を閉じて首を横に振り、野菜を食べようとしてくれませんでした。

苦手な物を無理やり食べさられるのは、大人の自分でも嫌だな…と思い、Aちゃんに副菜を勧めることを辞めて、私は自分の分の副菜を食べました。

するとAちゃんが私を見つめたあと、「先生、美味しい?」と聞いてきたので、私は笑顔で「美味しいよ!」と答えました。

Aちゃんはしばらく自分のお皿に入った副菜を見た後、副菜の中に入っているきゅうりをぱくっと食べたのです!

そして、「きゅうりさん、美味しいね」とAちゃんは言って、副菜を見事完食!

また、それまでAちゃんと同じように副菜を拒んでいたBくんも副菜に入ってるもやしを1口食べて、Aちゃんの2人で「美味しいね」などと笑い合う姿もありました。

 

その日の降園時にお母さんにその話をすると、Aちゃんはお母さんに、「先生が美味しいって。だからAちゃんも食べたの」と言っていました。

私はその言葉を聞いて、『言葉で勧める』よりも『美味しそうに一緒に食べる』ことの方が、子ども達の中で美味しいというイメージがより具体的になり、食べたいという気持ちに繋がるのかな、と思いました。

また、食事は日常の中のほんの些細な場面ではありますが、その中でも、子ども同士のコミュニケーションの場となったり、「美味しい」「食べられた」など嬉しい気持ちをお友達や保育士と共感し合える大切な場所なのだと、改めて気付く事が出来ました。

 

保育士 Y.A

自分でやりたい!

2020/09/23

最近は自分でやりたい!という気持ちが出てきた2歳児の子どもたち!
ある日Aちゃんが「これ自分で持って行く」とお昼寝で使用したマットを運ぶお手伝いをしてくれることに。自分の身体よりも長いマットを引き釣りながらも真剣な顔で一生懸命お片付けの場所まで運んでくれました。
1枚持っていくのも大変なのに「まだもっとやりたい」と自分で、友だちが使ってない物を探して「あった!」と見つけて運んでくれました。そんな友だちを見ていたBくんが「僕もやりたい!」と自分の使っていたマットを運び始めました。お互い別々でやっていたのに、途中から友だちが自分と同じ事をしていることに気付いたAちゃん。「ね!これ一緒に運ぼう」「こっち持って」と自分から声をかけました。一緒にマットの端と端を持ちながら「ヨイショ!ヨイショ!」とお互いに声を出しながら頑張っていました。
3枚ほど運んで疲れたかな?と思っていると「あっちのもやろう」と2人で話ながら探しに行き、疲れた様子は見せずに「あはは」と笑い声も聞こえるほど!
またBくんが運んでいる途中で転ぶと、「大丈夫?」と声を掛ける優しい姿も見られました。
2人で頑張り最終的に10枚ほどマットを運んでくれました!
運び終わった後にはとっても満足した表情も浮かべていました。
今までは「全部先生がやって!」と言うことが多かった子どもたちが自分からやりたいという姿に成長を感じました。
自分でやりたい気持ちが他の色々な場面でも芽生えるように見守ります。

保育士S.O

遊べるものは無限大

2020/09/18

とある朝の出来事です。子どもたちは順次登園しお支度を終えると室内に入ります。

そこから自分の好きな玩具を見つけ遊び始めます。しばらく遊んでいると…「トントントン」と音が聞こえてきました。

振り返ってみると、Aちゃんが玩具を入れる棚に両手で叩いている姿でした。

何かお気に入りの歌でも歌っているのかな?と思い見ていると…また「トントントン…」と繰り返し叩いている姿が。

私はふと前日に保育士が行っていたスケッチブックシアターのことを思い出しました。

「トントントン、どなたです~?」と扉を叩くと動物たちが出てくるというもので、Aちゃんに「トントンの真似っこしてるの?」と

聞いてみると、「うんっ!」と嬉しそうな顔で頷いてくれました。

すると、その音を聞きつけやってきたBくん。一緒に「トントントン!」と今度は2人で始まりました。

 

保育園には様々な玩具があります。子どもたちはどんな玩具に興味があるのだろう・楽しんで遊べる玩具は何だろうと日々考えています。

しかし、玩具だけでなく身近にある棚も子どもたちにとっては立派な遊び道具になるのだと気付くことが出来ました。

保育をしていく中で、こんな遊び方があるんだ!これを使って遊ぶと更に楽しい!と子どもたちの発想力に驚かされることが多々あります。

今日はこの遊び!明日は別の遊びで!というように、1日1日が新しい発見です。

その発見を見逃さず、どんな遊びが広がっていくのか今後も楽しみになりました!

保育士F・T

 

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