4歳児のお友だちのエピソードです。
園庭で遊んでいる際、喧嘩になったAちゃんとBちゃん。Aちゃんは「ごめんね言ってるのにBちゃんが許してくれない」と泣いていました。Bちゃんに話を聞いてみると、「Aちゃんに強く言われたのが嫌だった」との事。お互いに言い分があり話をしていると、それまで一緒に遊んでいたCくんが泣いているAちゃんに向かって「ごめんね?」と顔を覗き込み、優しく声を掛けたのです。そして「ほら、こうやって言えばいいんだよ!よし、俺もこれからはこうやって言おう〜」と去って行きました。そんな言葉を聞きAちゃんとBちゃんも少し表情が和らぎました。その後はお互いの気持ちを伝え分かり合うことができ解決。
Cくんといえば、今まで喧嘩になってしまうと相手の思いを受け止めるには時間がかかり、なかなか納得できなかったり素直に謝ったりできませんでした。それでも、喧嘩があれば話をする!というのを重ねてきたからこそ、仲の良いお友だちの喧嘩を見て、こうしたらいいんだ!と感じる部分があったのかな。と思いました。
同じごめんねの一言でも、嫌々言っているのと心がこもっているのでは意味が違いますよね。それは喧嘩をした当事者である子どもたちがいちばん良く感じていること。
そんな思いに気付き、次からは自分もこうしよう!と思えたCくんの気付きに、とても成長を感じました。
これからも喧嘩はあると思いますが、お友だちとの関わりを通して、自分を見つめ返したり相手のことを考えたりしていってほしいと思います。
保育士 T.S