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園のこだわり

生命尊重の心

2020/10/02

2歳児クラスでは「クロちゃん」と名付けた小クワガタを6月から飼育しています。初めてクロちゃんに出会った子どもたちは、触りたくてしょうがない子、興味はあるけれど触るのは怖い子と様々でした。何人もが触りたがるとクロちゃんが弱ってしまうので、保育士が虫の模型を用意し、玩具棚に入れました。本物の虫を怖がっていた子も模型で遊ぶうちに虫好きになり、クロちゃんにも触れるようになりました。
そして夏、外で遊べた日は虫探しに夢中になる子どもたちでした。
一時期クロちゃんは虫かごの土の下にもぐり、あまり姿を見せなくなりました。「クロちゃん、どこ?」時々保育士が探ってクロちゃんを出して遊んだり、「眠ってるからそうっとしておこうね」と、乾いた土に水のスプレーを子どもとかけたりしました。
最近、虫かごに落ち葉を入れたところ、クロちゃんは葉の下にいることが多くなりました。葉をめくるとクロちゃんをすぐ発見できるので、「クロちゃん、元気だね!」と子どもたちは喜んで観ています。
ある日のこと、ままごとのタッパーをめぐって子どもが取り合いをしていました。見ると、中に丸めたティッシュが入っています。「クモだよ!」よくよく見ると、クモが1匹います。「クモさん、つかまえたらかわいそうだよ!」「そんなに怒んなくてもいいでしょ!」タッパーを手にした女の子は興味深げにクモを観察しています。日常生活の中でクモを発見することはしばしばあり、「先生、クモ!」と子どもが知らせてくると、「大丈夫!」とそのままにしていたり、外に出したりしていました。「かわいそう」という言葉がこの歳で出たことに驚き、今までの生物との触れ合いから自然と育まれたものが確かにあったのだなと感じました。
保育士N.W.

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