8月になり、毎年恒例の年長児特別保育(わくわくDAY)を行いました。子どもたちと話し合いの末、活動内容を決めていくのですが、今年度は“お店屋さん”に決定!どんなお店にする?そのお店には何があるの?と、子どもたちと話す中で決めていき、おもちゃ屋さん、食べ物屋さん、お化け屋敷、ファッションショー、ボール屋さんの5つをすることに。約1ヶ月前から準備を開始しました。お店屋さんをやる!と決めたはいいものの、どうやって作ろう…?と戸惑う姿を見せていた子どもたち。何度か準備を行う中で、これも作りたい!あれも作りたい!とアイディアが浮かんだり、友だちと一緒に取り組む様子が見られるようになりました。
「あと2回(の準備日)で、みんなの(全員分の品物)完成するかな?」と責任感を持ってからかこそ、心配に感じる姿や、同じグループ全員で作りたいのに、なぜか別行動になってしまうと葛藤を感じる様子も見られた準備期間。前日になり、グループの班長を伝えると、喜ぶかと思いきや、少し顔が強張り“できるかな?”とプレッシャーに感じる姿もあり、みんなが楽しめる1日になるか保育士は不安を抱えていました。
わくわくDAY当日子どもたちは「たのしみ!」と期待感を抱きながら登園。お店屋さん活動も順調に進み、プレッシャーを感じていた班長も当日になると張り切る様子も。
次の登園日に、子どもたちに何が楽しかった?と聞いてみると、自分のお店でたくさん物を売れたこと、友だちのお店に行けたことと、たくさん話してくれる子どもたち。Aちゃんが「私はおもちゃ屋さんの電車の乗り物に乗れたことが楽しかった!」と話すと、電車を作ったBくんは「Bが作った電車屋さん?!」と驚き、喜びを感じる表情を浮かべる場面も。
わくわくDAYを通して、楽しいことはもちろんですが、友だちと協力することの難しさ、うまく進まないことの葛藤、責任ある役割へのプレッシャー、自身が作ったもので、他者が喜んでくれると言う嬉しさなど、たくさんの思いを経験できたのではないかと思います。
保育士M.H