一人遊びが中心だった0歳のほし組さんも少しずつお友だちの存在に気付きはじめ、自分からお友だちが遊んでいる所へ向かっていきます。同じ玩具を手に持って遊んだり、同じ遊具で遊ぶ中でお互いに顔を見合わせ声を出して笑い合う姿もあり、子どもたち同士でその場で感じた楽しさや面白さを共有しようとする姿が見られ、日々の子どもたちの関わりを見ていると心がほっこりします。
ある日の園庭での出来事です。
さきにトランポリンで跳ねて遊んでいたAちゃん。はじめは1人で跳ねて遊んでいましたが、急に周りをぐるっと見て他の子たちが周りにいるのを確認すると「おいでー!」と大きな声で周りに呼びかける姿が。その声に応えるように近くで遊んでいたBちゃんがやってきました。Aちゃんもお友だちが来てくれたことが嬉しい様子で「きたー」とにっこり!2人でジャンプをする中で、お互いに目が合うと微笑みあいながらケラケラとワイ声をあげて何度もジャンプする姿がありました。他にも、園庭にある机と椅子にお友だちが座りながらバケツやカップの中身を混ぜていると(なにしているの?)と伺うように側にいき、隣に座ってその子が遊んでいる様子を見つめる姿も。見つめる中で、一度椅子から降りると自分も!というように、シャベルやカップを持って行きまた隣に座って遊ぶ姿があります。その姿をみた別の子も同じようにシャベルなどを持ち寄り、きゅっと固まりながらまるで小さなお茶会のように目が合うと笑い合ったり、自分のカップをお友だちに”どうぞ”と差し出したりする姿があります。
お友だちと楽しく遊ぶ中でも、自分の使いたいものが取られてしまったり同じものが無くて泣いてしまったりと関わりが増えることで気持ち同士がぶつかってしまう事もあります。
この写真は、一緒に遊ぶ中でお互いの気持ちがすれ違ってしまった時のものです。
汽車のすべり台の中で、それぞれシャベルを持って遊んでいたAくんとBちゃん。Bちゃんが両手にシャベルを持ち、シャベルからシャベルへ砂を移動させながら遊んでいます。それを見たAくんが、自分も砂を入れてみたかったのか、砂の移動を手伝おうとしたのかはっきとした気持ちはわかりませんが、Bちゃんのシャベルに自分のシャベルですくった砂を入れました。すると、Bちゃんとしては1人で行いたかったようで泣いてしまいました。Aくんも自分が何か間違えてしまったのかもしれないと固まってしまいます。ですが、泣いているのを見て、泣かないでというように頭をなでてあげる姿がありました。
気持ちを言葉にして伝えることが難しいですが、その分喃語や身振り手振りでたくさんの気持ちを大人に伝えてくれます。それは子ども同士でもやり取りをしており、誰かと何かを一緒にする楽しさ面白さを日々の生活の中で育んでいるのだなと感じます。関わりが増えることによって起きてしまう争いごともありますが、その際はお互いの気持ちを保育士の方で代弁しながら、誰かと一緒に何かをして感じる気持ちを沢山経験して欲しいなと思っています。 保育士N.S