保育園では、園庭では幼児クラスから乳児クラスの友だちが一緒の空間で遊んでいます。
その中で幼児クラスの友だちが01歳クラスの友だちの手を引いて一緒に遊ぶ姿なども最近では見られるようになってきました。
ですが、園庭以外での関わりはあまりありませんでした。そこで園庭以外で遊び方を教えてあげたり・色々なお世話をしたりと更に関わりが深められるようにと11月から01歳クラスのお部屋にも遊びに行くようになりました。
そんなある日のことです。
345歳児の友だちにほし組・ひよこ組のクラス(01歳クラス)に行くか話をしていると、近くにいた4歳児のMくんがそれを聞いて「僕も行きたい」となりました。普段は同じクラスの友だちと遊ぶことの方が多く、なかなか園庭でも自分から乳児クラスの友だちとは関わって遊ぶことはありませんでした。
そんなM君ですが、いざ行ってみると始めは普段はあまり行かないクラスなので、いつもと違う場所に緊張した様子。とりあえず近くにある目に入る玩具を1人で触ったりしていました。
そんなM君の近くに1歳児の子が来たのでまずは保育士から「この子車好きなんだって。ブロックで作ってくれないかな?」と提案すると、「うん!良いよ。作ってあげる」と作り始め、「あれ付けると恰好良くなるんだよ」とその子の為に自分なりに考えながら作っていました。また他の子が来ると「この子も車作ってほしいな」という保育士の声に「良いよ!また作ってあげる!」作り始めてくれました。そこから緊張も解け、自分の近くに友だちが来ると「これやりたいの?こうやってやるんだよ」とやって見せたり。友だちが玩具が欲しそうにしていると「今これ繋げて作ってあげるんだ」と保育士が間に入らなくても自分から友だちの様子に気づいて作ってあげていたのです。
普段はなかなか見ることのないお兄さんな一面に保育士も思わず感動してしまいました。
お部屋を出る頃には「すごい楽しかった!また行きたい」と嬉しい言葉が。
ちょっとしたことかもしれませんが、こういったことから様々な関わりが増え、他人の為に何かしようという優しい思いやりの心が育っていくことを願っています。
保育士S・O