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園のこだわり

イメージの共有

2019/12/11

おままごとゾーンを見ていると、何かに見立てたり、何かをまねたりしながらイメージをもって遊ぶ姿がよく見られています。

おままごとでは丸や三角に切ったフェルトを食べ物に見立てたり、遊びの中で役割を決めたり、中にはお父さんお母さんなどの役割以外に猫や犬になったりする子も♪

見ていてとても面白く、実際の生活での経験や体験が遊びの中で出てきています。

先日3~5歳児クラスで夕方の時間に年長児の女の子が、「先生あの場所でピカチューの劇をやりま~す」と伝えてきてくれました。

どういう感じになるのかなーとみていると、一角のスペースにいすを並べ始めました。一人で並べているのではなく、様子を見てほかの子も手伝い始めいつの間にか20人ぐらいが座れる観客席が完成!

その椅子に何か始まると思ったのか年中・年少児クラスの子たちも集まってきます。

すると今度は、何人かの子が積み木のケースを持ち歩き「メロンソーダはいかかですか~」「クッキーはいかがですか~」「ジャンボソーセージ大盛で~す」と売り子が現れ、「くださ~い」という子に食べ物に見立てた積み木を渡すと、ちゃんと飲んだり食べたり本当にこれから何かが始まるという楽しさも伝わってきました。

そして、いよいよ本番の劇が始まると思っていたら、「お静かにしてください」「携帯はきってくださいね」「あとビデオと写真はとらないでくださいね~」とみんなに伝え、「みなさんこれからCMです。~くんのCMのあやとりが始まります」と(笑)映画のような本番が始まる前のちょっとした催し⁉が始まりました。

一所懸命にあやとりを披露する子と真剣にそれを見る子。そのあと、紙に書いたポケモンの劇が始まりました。

この姿をみて発表をイメージして、いろいろな子がそのイメージを瞬時に共感して、劇みたいな観客席を作ろう。食べ物を売ったらいいんじゃないか、間に催しを入れようとか、大人数でそれをそれぞれ出し合い共有している姿に、感動してしまいました。

日頃の体験や、経験が何気ないことでも子どもたちはすごく吸収していて、それを実際の遊びの中に活かすことによって、社会というものを子どもたちなりに学んでいるんだなぁと体験や経験の大切さを改めて感じさせられた時間でした。

保育士 N.H

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