暖かくなり、春の自然が顔を出す季節になりました。
子どもたちも園庭で遊ぶ度に、「今日は何がいるかな?」と大好きな虫探しを楽しんでいます。
年長児のA君は保育士と一緒に1度蝶々の卵を探してから、そこから園庭に遊びに行く度に、「先生今日は卵探さないの?」「ここにいるかもしれないよ」と卵探しに夢中です。しかし毎回頑張ってもなかなか卵は見つからず…そんなある日のこと。他の年長児の友だちが保育園に来る時に葉っぱについていた黄色の小さな蝶々の卵を発見!その卵をみんなで育ててみることにしました。
卵から育てたことがないので、本を見ながら「これ何の蝶々の卵なんだろう?」「こっちかな?ん-でもこっちにも似てるしな」「ご飯は何が良いんだろう?お水はいるのかな?」とA君は真剣です。
朝保育園に来て1番に卵が元気か確認し、少し遊んだ後も、おやつを食べ終わった後も、何かした後にはすぐ卵のことが気になり、確認しに虫かごを覗いています。卵が葉っぱの上にいるのを確認すると、「良かった。ちゃんといる」と毎回ホッとした表情に。
飼い始めてから数日経ったある日、とうとう卵から小さな幼虫が生まれました。子どもたちが帰った後に生まれたので朝登園し、生まれた話を聞くと、目をまん丸にし「えー!本当に!どこどこ」と驚いた表情と共に、生まれた幼虫を見ながら、「本当に生まれたんだね」嬉しくてたまらないという様な表情もにじませていました。
「この子葉っぱ食べるみたいだよ!毎日葉っぱあげないとね」とより一層育てることに熱が入ったようにも感じました。
生まれてから一週間ほど経ちますが、毎日のように幼虫の姿を確認し、蝶々になるのを今か今かと楽しみにしています。自分たちで育てることを通して子どもたちに命の大切さが伝わればと思います。
蝶々になるまで大切にみんなで育てていこうね。
保育士S.O