3.4.5歳児では、食事をもらう際に主食・主菜・副菜それぞれ一人ひとりに食べられる量を聞き、子どもたちが自分で決めた量を完食できるようにしています。大人顔負けの大盛りを持って行く子もいれば、少ない野菜をさらに減らしてほしいと伝える子もいます。
苦手なものが多い3歳児のA君は、進級した時には、「減らす?」と聞くと「減らす!」と答え「減らさない?」と聞くと「減らさない!」とおうむ返しで返答することが多くまだ量を調節することが難しい様子でした。少なめでもらってみるものの、なかなか食べられずに残す日々が続いていましたが、最近少しずつ完食できる日が増えてきました。
先日、久しぶりにA君のクラスで配膳をすると、里芋の煮物を指差し「これ(里芋)は2つ、にんじんはひとつ」と伝えることができて驚きました。きのこごはんは「このくらい」と普通の量のものをもらい、鯖の塩焼きは「いっぱいください」と言っておかわりつきのものを持っていきました。完食できるかな?と心配する保育士をよそに「ピカピカになったよー!」と嬉しそうに食べきったお皿を見せてくれました。
進級してから約1年経ちますが、その中で自分の食べられるものと苦手なものが少しずつわかるようになってきて、完食する喜びを感じられるようになった姿に嬉しく思いました。
一人ひとりの成長をより感じられるこの時期、保育士になってよかったなと思うことがたくさんあります。