先日、食育で給食に使う「白菜」を3歳から5歳の子どもたちに細かくちぎってもらいました。
大きな白菜を見て「大きい!」と歓声があがりました。保育士から「重たいと思う? 軽いと思う?」の問いかけに、「重たいよ!」「軽いよ!」と答えていましたが、保育士に支えられながらも白菜を持ってみた子どもたちは、「重た~い」と言っていました。中には白菜を持ち上げることができない子もいました。2Kgを超える立派な白菜。ずっしりと重たかったと思います。
白菜の葉を一枚一枚はがして、子どもたちに渡しました。大きくちぎっていた子に「小さなお友だちも食べるから、大きさはどれくらいが良いかなぁ」と言うと、「小さくした方が良いよ」「これくらいなら食べられるかな?」とちょうど良い大きさを考えながらちぎっています。軟らかい葉の部分は簡単にちぎることができますが、白い茎の部分は小さな手に一生懸命、力を入れて細かくしていきます。
茎に通っている繊維が出てくると「なんか出てきた!」「真ん中の方はなんで葉っぱが小さくなっていくの?」と様々な発見や疑問をそれぞれ話していました。
楽しそうに作業をしていましたが、白菜が冷たくて手が冷えてしまい、「冷たい、もうおしまいにする」という子もいました。最後まで頑張っていた年長のAちゃんとBちゃん、すでに他の子がちぎった後の少し大きめの葉を見て、「これじゃあちょっと大きいよね」とさらに小さくしていきます。同じような大きさの葉を重ねて数枚を一度にちぎっていました。そばにいた職員は何も言っていません。どうしたら良いか、こうやったらできるかなを考えたAちゃん、その発想力に驚き、改めて子どもの子どもの「考える力」は大きいなと思いました。
栄養士 S.A