新しい生活が始まり1ヶ月が経ちました。
子どもたちも少しずつ新しい環境にも慣れ、好きな遊びを見つけたり、新しいお友だちと遊んだりと笑顔で過ごしています。
園庭で大好きな三輪車で遊びはじめた3歳児のAくん。いつも乗り始めると、「貸して」とお友だちが来ても、「ちょっと待っててね!!」と楽しくてなかなか貸してあげる事が出来ずにいました。
その日も嬉しそうに三輪車に乗り、園庭をぐるぐると周り楽しんでいました。
他のお友だちも三輪車に乗り遊んでいる中、4歳のBちゃんが順番を待っているCくんを見つけました。すると「あと一回周ってくるから待っててね。」と声をかけ、もう一周三輪車を走らせ戻ってくると「Cくんいいよ〜」と三輪車を貸してあげました。Cくんも「ありがとう」と言って嬉しそうに三輪車にまたがり走り出しました。
Aくんは並んでいるお友だちを見ますが、そのまま乗って通り過ぎていきました。
その後も順番を待っているお友だちが沢山いた為、他のお友だちは「はい!いいよ〜!」と貸し借りをしながら楽しんでいました。
何周か周っている間にAくんもそのお友だちの様子をジッと見つめる様子がありました。
そんな中Dくんが中々貸してもらえず「貸して欲しいなぁ〜」と言って待っていました。
するとAくんが、「一回周ってくるから待っててね!!」と声をかけ、ぐるっと周ってくると「どうぞ」と三輪車をDくんに貸してあげていました。
「ありがとう」と言われるとAくんもちょっと恥ずかしそうにしながらもニコッと笑っていました。
その後Dくんが一周乗るとAくんに貸してあげ順番に乗って楽しむ姿がありました。
貸し借りの際など、大人が入って解決する事は簡単です。ですが、今まで貸してもらう事はあっても、貸してあげる事は出来なかったAくんが、お友だちの貸し借りの様子を見て自分なりに考えて貸してあげようと考えた!この経験が今後色々な場面でも考えて行動できるようになる一歩になるのではと感じます。
のびのびと過ごす中で、色々な経験をし自分なりに考えて行動できる子どもたちになって欲しいな!と思いながら見守っています。
保育士M.Y