先日子どもの視野について研修する機会がありましたので、保護者の皆様にも共有させていただきたいと思います。
一般に、大人の視野は左右それぞれ150°と言われています。明るい所に立ち、目を動かさずに前方を見ると、はっきりと見えないまでも、真横辺りまでの様子が、目に入ってきますね。
では、子ども達はどうでしょうか?正確には分かっていませんが、60%(約90°)程度、というのが一般的な認識です。例えば信号のない交差点に立ち、道路の向こう側に渡ろうとしていると仮定してみましょう。大人は左右から走ってくる車が視野に入るので、車が通り過ぎて安全を確認してから渡りますよね。しかし子どもは、視野が狭いので、道路の向こう側しか見えません。一度左右を確認したとしても、視野が狭い為に近づいてくる車が見えず、「よし大丈夫!」と思い、道路を渡ってしまいます。保育室でも、子ども達同士の衝突等よく目にします。ついついその行動に「よく見てね」とか言ってしまいがちにになりますが、これは、子どもの不注意だけでなく、その原因に視野の狭さもあると考えられます。
子どもの安全を考えるならば、まず大人が「子どもの視野」について知る事が必要だと思います。私もチャイルドビジョンで、実際に子どもの目の高さ位までにしゃがみ、顔に当てて周囲を見渡してみると、思った以上の視野の狭さに驚いてしまいました。
保護者の皆様も機会があればチャイルドビジョンを体験してみて下さい。ただしチャイルドビジョンを使用しての屋外での歩行や遊具の使用は危険を伴いますので、避けて下さい。
*チャイルドビジョンと検索すると東京都のホームぺージ等で作り方がダウンロードできます。
看護師K.Y